大胆予想:山崎貴の超大作怪獣映画はゴジラ版アベンジャーズ第1号になる
●山崎貴の「超大作怪獣映画」とは何ぞや:
『アルキメデスの大戦』や『永遠のゼロ』の監督である山崎貴の最新作が「超大作怪獣映画」だと報じられて、そのエキストラ募集が話題になっている。
先日の『大怪獣のあとしまつ』の反動もあってなのかネット界隈では肯定的な声や東宝に期待する声が多数派のようである。山崎貴監督といえば、古くは2007年の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』のオープニング、最近では2021年の「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」と、短編ではあるがゴジラの映像制作には実績と定評があるので期待が高まる。
…というニュースを見かけたこともあり。
ふいに未視聴だったゴジラ映画が気になって、前から気になっていた『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』を観た。そこで感じたのは、タイトルの3大怪獣ではなく、バラゴンの美しさだった。
ここから私にある着想が生まれた。
●新作をゴジラ版のアベンジャーズにできないか:
個人的には今回の山崎貴の新作はド直球にゴジラではなく、ラドン・バラゴン・アンギラス・バランあたりの2軍クラスのどれかであってほしいと思ったりする。それで、このままゴジラ抜きで単独作品を地道に重ねて、スパイダーマンとX-MENという当時の大物抜きで成功させた『アベンジャーズ』みたいにアッセンブルさせて、宇宙から来たキングギドラやガイガンやメガロと戦う大集合映画という形になってほしい。
この発想に行き着いたのには、マーベルは1980年ごろから経営難に陥り、1994年にX-MENの映画化権をフォックスに売って、1999年にスパイダーマンの映画版権をソニーに売って、残った世間一般には認知度が低いキャラ(アイアンマン等)を逆転の発想でフレッシュに映画を作って人気が出て、それで2012年の『アベンジャーズ』の大成功に繋がったという背景がある。今ではマーベルはソニーよりも立場が強くなって、まるでジャイアンがスネ夫に「ちょっと貸せよ」って言うみたいなノリでスパイダーマンもレンタルしている。
そんな感じを東宝のゴジラユニバースでもできないものだろうか。ゴジラ怪獣には魅力的なキャラが多くいるが、ほとんどが「知る人ぞ知る」止まりの社会的認知度である。しかし逆に、だからこそ、2軍クラス怪獣には特撮をあまり知らない人達や世代に新しいものとして提示できる余地がある。これはゴジラのような超大物では逆に難しいことだ。
ましてや日本の一般的な映画ファンからはいまだに『シン・ゴジラ』のイメージが抜けておらず、これを打破するのは相当難しい。何を作っても庵野ゴジラと比較される現状ではこれは良い策とは言えない。そして金子修介監督の『大怪獣総攻撃』でのバラゴンが素晴らしかっただけに私はこのアイデアを推したい。
レジェンダリーにゴジラの版権をレンタル中なので東宝では使用できず、手元に残っていた怪獣で進めた、みたいなバックストーリーが出来たらスーパーXじゃなくてプロジェクトXみたいに熱いドキュメンタリーまで作れるのに、などと夢想した私であった。
●今後はレジェンダリーに東宝怪獣が出やすくなる?:
余談だがレジェンダリーは中国資本の持ち株比率が50%を切ったので、今後はレジェゴジに無理矢理中国のクリエイターが創作した新キャラ怪獣を入れなくてもよくなる、つまりお馴染みの東宝怪獣を出しやすくなるとかならないとか。
閑話休題。
まあでも、今回の日本の新作に関しては、東宝自身が「超大作・怪獣映画」と銘打ってるからには、ほぼゴジラで確定かな。レジェゴジ展開中もアニゴジやSPは作ってたわけだし、ゴジラ対ヘドラみたいなショートフィルムもあったし。きっと制約はないのでしょう。先に挙げた「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」も山崎監督によるパイロット版というか試作モデルである可能性が結構高い気がするわ。
了。
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