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日本の食べ物、おいしくない問題

燃えそう… と思って前から書くのを避けていた本題…
昨日、そのへんのことをツイートしていたらやっぱり書きたくなったので書く。
カナダに住むようになって、日本に一時帰国するたびに、「アレ… これってもっとおいしかったような…」と感じることが続いているのですよ…
なぜなのかと。


まず大前提

当たり前ですが、日本で何から何まで100% おいしくないなんてことはないです。おいしいものもたくさんあります。
こんなタイトルで note 書きつつも、わたくしは毎回一時帰国のたびに、大量の食材を買い込んでカナダに帰ってきています。
それから、私が普段買うもの、食べるものの価格帯も大いに関係しているのは間違いない。高級スーパーとか、星付きレストランとか、そういうところへ行けば、おいしいものにたくさん出会えるのでしょう。
あとは地方とかの方が、地場のもの、新鮮なものを使ったおいしいものが多いんじゃないかとも思っています。

そして今回書く内容は、完全にわたくし個人の感想、そして単なる推測に基づいた内容になります。エビデンスとか、主張を裏付けるデータ等はいっさいございません。悪しからず… 
(そしてダラダラ長いです。)

味覚や好みが変わった可能性

言うて、単に私の味覚や好みが変わった可能性もある。
不毛の僻地で夢見るあまりに、期待値が爆上げされてしまっているのかもしれないし、単に私の好み、味覚がカナダナイズ?されたのかもしれない。
(海外からの観光客にも日本の食事が絶賛されているということは、味覚の問題というより、好みの問題なのか…?)

さらに別の可能性として、「前の方がおいしく感じていたということは、コスト削減により、以前よりも食材や調理のレベルが下がっているのでは…?」という疑念も実はかなりある。

何がどうおいしくないのか

そもそも、今回この note を書こうと思ったきっかけのツイートはこれです。(自分のツイートなw)

そしてこれ。

このツイートにもつなげて書いたけど、私は別に普段は添加物とか気にしないんですよ。健康に悪い!とかもあんまりよくわからない。常温保存ができたり、そう簡単に傷まない日本の食料品スゲー!万歳!と思います。
けど、じゃあなんでこんなに引っかかってるかというと、単純に、おいしくないなと思うからです。
日本の普通のスーパーに行って、普通に手頃な価格の食品を買うと、どうもあんまりおいしくないなと思うことがすごく増えた。食べてて、いかにも添加物いっぱい入れて、なんとかそれらしく作ってるなーと思ってしまう。
野菜なんかも、見た目はピカピカですごくきれいなんだけど、あんまり風味が感じられなかったり。

あと、結構日本の果物って絶賛されがちだと思うんですが、私はこれまたあんまり… って感じなんですよね。なんかとにかく甘さに全振りしすぎてないか?と。例えばみかんとか。みかんの美味しさって、甘さだけじゃなくて酸っぱさとかほのかな苦みも大事だと思うんだけど、売り場を見てても、いかに甘いかばかり強調されてて、実際食べても、ホントにただ甘いだけだな… っていう。
(じゃあ日本以外の果物は違うのかよ!って言われそうですが、私は普段あんまり果物を食べないので分からん。こっちで売られてるコットンキャンディというめちゃくそ甘いブドウも苦手… でも前に買ったみかんのようなものは美味しかった)

ジャンクフードはおいしい

で、中にはうまーい!と思う食品もあるわけです。
たとえばインスタントラーメンとか、そもそもが添加物で成り立っているような食べ物はおいしいと思う。スナック菓子とか、甘いお菓子系も基本、どれもおいしいな。
でも、ラーメンとか、震えるほどしょっぱいね… 日本の食べ物って、しょっぱいものは特に、かなり味が濃いなと思う。数年前に、某ラーメンチェーンに行ったけど、しょっぱすぎてとても食べられず、店員さんに「お湯をください…」と頼んでしまった。でもあのしょっぱさが良いんだろうな…

あー、あとちょっと話がそれるけど、日本の食品、特にレトルト系って、なんだってあんなに甘いんでしょうね???これも前に、ツイッターでボヤいたら、賛同される方がチラホラいらっしゃった。子供向けなのかな?それとも数々のリサーチを経て、日本人の好みが甘め、ってことなのかな?

じゃあカナダはどうなんだよ

って思う方も多いと思います。
どうだろうな… もちろん住んでる州とかエリア、そして各々の経済状況によるとは思うんですが、私の場合。
今住んでる僻地、結構おいしいものが多いんですよ。
特定されたくないので、具体的には書けないんですが、結構、当地の名産品もいろいろある。これは日本の地方とかも同じなのかな… 
レストランなんかも、日本ほどコスパに追い詰められていないので、くそ高いけど、普通においしく、量も結構出てくるので満足。もちろん「ああ、やっつけ仕事でやってるなあ」ってお店もあるので、そういうところで食べてしまうとガックリするけど。
ファストフードとかジャンクなものも、わりとそれなりな気がする。ピザとかおいしい。

スーパーの食材なんかも、日本と違って創意工夫を凝らしたものはそんなにないので、バリエーションが貧しいとか、パッケージ何とかせんかい、というのはある。安い冷凍食品とかもびっくりするほどマズイ。
けど、なんというかな… 安いものはマズイし、それなりのおカネを出せば、それなりのものが買えるって感じです。
日本もそうか…?

やはり期待値が高すぎるのか

なんか例のごとく、何が言いたいのかよくわからない内容になっているんだけど、やっぱり異国の僻地で暮らしていることによって、日本の食事への期待値が上がってしまっているのが原因な気もしてきた。
あと、昨今の日本アゲを見てると、それもやっぱりハードルを上げているなと。
だけど、実際に現地に赴くと、安いものは普通にクオリティが低いのでガッカリさせられる、ってことなのかなあ。

今の日本で、それなりの食材と、正当な人件費等を価格に乗せたら相当な金額になるのだろうし、そうなったらお客を集めるのに相当苦戦する気がする。円安や人件費の高騰もあいまって、そこそこの値段でおいしいもの、っていうのが難しくなってるのかもしれない。(これは食事に限らず、他の面を見ていても思う)
出羽守!って言われそうだけど、カナダとかは、外食が非日常、って風潮もあるから、わりとそれができてるんじゃないかなあ。労働者の権利も日本より強いし…(まあ強烈なインフレでみんなが苦しんでいる現実もある)

だけど日本は外食が特別なものではなくて、手軽なものとして考えられているし、何よりも長らく「安くてうまい」が絶対正義だから、値上げに踏み切れないというお店や企業が多いのでは… その結果、コストを極限まで削らざるを得ず、クオリティがどんどん下がってゆくという…

高望みはしない。しかし…

ならどうしたらええんじゃ!って感じだけど、もうこれはそれなりの金額を出して、そこそこクオリティの高いものを求めるしかないんでしょうね…
かといって、高いもの=クオリティが担保されているわけでもないのが難しいところですが…

あとはやっぱり私たちが値上げを許容することですね… 
某イタリアンの激安チェーンが「値上げはしない!」と宣言したとき、賞賛する声が多かったけど、ああいうのもどうなんだろうなーとは思ってしまいます。インスタとかでも、「安くておいしい」お店を紹介するようなポストがまだまだ多いし、需要があるのも分かる。給料が上がらない中、庶民の味方でいてくれるお店、企業は大事!
だけど、そればっかりじゃなくて、おいしいもの、クオリティの高いものを出そうとがんばっているお店や企業を「高い!」とか非難するだけじゃなくて、応援することも必要なんだろうなあと思います…
なかなか難しいけどね…

おしまい。

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