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恋愛がしぬほど難しい

かつての自分の恋愛遍歴をふりかえると「相手を好きすぎて破滅してしまう」ことが多かった。

だからふたつ前の恋は、依存しすぎないことを目標にしていた。

会う前に電話をした際に、直感で声が好きだと思った。そして歳上らしく落ち着いた態度も良いと感じた。

でも、話していく上で「この人は合わないかも」と思うことが増えていった。それは絶望的な軋轢ではなく、些細なズレが幾分にも重なって、結果的に数メートルの段差を作り出していった。

「好きになりすぎる」ことはなかったけど、結局一緒にいてドキドキしたり心が安らぐ感じはしなくて(楽しくはあった。元気な犬もいて)、破局へと至ってしまった。

◇◇◇

そしてすぐ後に付き合った、同い年の女の子。

この子はおっとりはしていたけど、人生経験が豊富そうなオーラが会話から伝わってきて、経験値の差をヒシヒシと感じた。

ストレートに見た目がタイプだった。あいみょんみたいな歌声も好きだった。

ここでも僕は「依存しない」ことを心がけた。

隠す必要はないので書くけど、昨日の記事に書いたミニマリスト彼女だ。

きょう彼女から別れを告げられた。

いろいろと理由を並べていたけど、多分合わなかったのだと思う。そして隠し事をしていたことを謝られたけど、僕だって隠していたことはたくさんある。

「依存しすぎると振られた時に辛いから好きになりすぎないでおこう」と決めていたし、「謝らないといけないことがある」と告げられた時に覚悟もした。

なのに振られてみるとめちゃくちゃ悲しかった。

どこがどう、とかじゃないと思う。「ああすれば良かったな」とかじゃない。仮にその正解であろう選択肢を選びとっていても、僅かな関係の延命にしかならなかっただろう。カップルが破局するのはもっとこう、根本的な問題なのだと思う。

恋愛下手なくせに、恋愛が好きだ。これが人間の本能によるものなのか、青春コンプレックスのせいなのかはわからない。

あのオシャレな部屋で過ごした一夜が幻みたいに思える。

もう一度、とは思わない。失恋時に往生際がわるいのは誰も幸せにならない。

だから未練はないけど、今回の恋愛を僕は忘れないだろうな。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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