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MUFG大澤常務×JDD河合CEO対談ーMUFGにおけるJDDの役割・求める人物像

2017年10月、Japan Digital Design(以下JDD)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)のデジタル戦略子会社としてスピンアウトし、誕生しました。
MUFGにてChief Digital Transformation Officer(CDTO)をつとめる(2023年3月現在)大澤氏を迎え、金融業を取り巻く環境が大きく変化する中で、金融のこれから、イノベーションを担うJDDのMUFGにおける役割、金融イノベーションに求める人物像をテーマとして、JDD・CEOの河合と対談しました。

Profile
大澤 正和
・三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役常務
 デジタルサービス事業本部長 兼 グループCDTO
・三菱UFJ銀行 取締役常務執行役員(代表取締役)
 デジタルサービス部門長 兼 CDTO(デジタルサービス企画部担当)
河合 祐子
・Japan Digital Design株式会社 代表取締役CEO
・三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部 部長(特命担当)
・三菱UFJ銀行 経営企画部 部長(特命担当)

2023年3月時点

金融業・銀行を取り巻く環境変化

河合 デジタルサービス事業とMUFG全体のDXを率いる立場である大澤さんは、金融業・銀行の未来をどのように考え、その未来に向かうために何を変えたいと考えておられるでしょうか。

大澤 まず、近年、金融以外の競合が増えてきた非常に厳しい世界の中で、新しいMUFGをどのように定義していくべきか、難しさを感じています。

これまで三菱UFJ銀行は、銀行業界という閉じた環境の中で、安心安全を大切にしながら、お客さまに総合的なサービスを提供してきました。
現在、銀行とは異なるビジネスモデルで、新しい金融サービスを提供する会社が台頭し、消費活動に金融を上手く溶け込ませています。スピード感を持ち、柔軟にお客さまにサービスを届ける金融以外の競合他社とどのように伍し、お客さまによりよい体験を届けていくべきかを常に考えています。
加えて、2016年からのマイナス金利や、日本の人口減少も銀行にとっては向かい風です。

河合 確かに、金融経済活動のあり方が大きく変化する中で、新たな業態が台頭してきていますよね。目の前にいるお客さまがパーソナライズされたサービスを求めている場合、金融以外の事業者の方が、より早く環境に適応できるということはあるのでしょうか。

大澤 その可能性は十分にあると思っています。住宅ローンなどの与信貸出を例にあげると、銀行は、年収や過去の延滞有無などの一定の基本情報に基づいて言わば画一的に審査をしてきました。

一方、現在は、消費活動情報など、様々なオルタナティブデータの活用が考えられます。こうした新しい情報を通じて、お客さまの信用力をきめ細かく判断し、これまでの審査では融資が難しいと判断したお客さまについても、再考のポテンシャルが生じます。我々も、より一層お客さまを理解し、寄り添う努力が必要です。

河合 そうですね。競争力を持ち続けるためには、お客さまの状況や需要を理解するためのデータ分析、分析結果に合わせたプロダクトのカスタマイズ、また、お客さまへのアプローチ手段の最適化が重要だと思います。いずれの点においても、キーワードは「パーソナライズ」となるでしょうか。

MUFGにおけるJDDの役割

河合 JDDでは、まさに各側面においてパーソナライゼーションを進めるための機能を持っていますが、設立以来これまでのJDDの活動をどのようにご覧になっていますか。

大澤 先ほど申し上げた環境の変化に対応するためには、今のプロダクトや顧客体験のままでは不十分です。時間をかければ、自分たちでも変革を起こすことができるでしょうが、変化が速い昨今では、タイムリーな実現は難しいかもしれません。

銀行の根幹は、「預金」「貸出」「為替」を中心とした銀行業です。止まらないATM、ミスのない送金や決済など、安心安全が大事であるという社会の公器としての自負があります。
一方で、近年お客さまが求めるパーソナライズされたプロダクトの提供は、スマホのアプリデザインやデータ分析など、柔軟性と俊敏性を兼ね備えて取り組まねばならず、これは銀行が伝統的に得意としてきたやり方ではないことをしっかりと自覚しないといけません。

プロジェクトの都度、各領域を得意とする外部ベンダーに発注するという考え方もありますが、私はここにトラップがあると思っています。中長期的な視野に立ち、一緒に設計をしていく上で、必ずしもベストなソリューションを見出せないのではないかという点です。それぞれのサービスにおいて、異なるベンダーへ発注すると、個別最適は図れるかもしれませんが、先々の観点や相互の関連性でコンセンサスが取れなくなってしまうリスクを感じています。

そのため、一定のエリアについては、事実上の内製化をしていきたいという想いが強くあり、その際に大事にしている点が、MUFGにおけるJDDの役割です。

JDDは、MUFGの戦略子会社という立ち位置で、スキルとノウハウについて外部のベンダーと同等あるいはそれ以上のリソースを持っています。
データ活用をする「AI」領域、顧客体験を創る「CX」領域、新しい技術で解決する「Tech」領域、この3つの技術領域での連携を生かして、MUFGサービスのパーソナライズや、事業のDXを、MUFGの言わば「身内」として一体となり進めてくれていると感じています。

JDDの強みである「AI・CX・Tech」

大澤 アプリやwebサービスは、お客さまとの接点であり、金融機関の生命線です。複数の接点をそれぞれ異なるベンダーに発注し、バラバラな設計となってしまうことは避けなければいけません。JDDには、顧客接点やMUFGプロダクトの全体を見て、その中で様々な施策を進めることを期待しています。また、プロダクト・オーナーである銀行などのMUFG各社とJDDが同じ方向を向いて、一緒に取り組むことで、MUFGが目指す未来像に近付けるのではないかと考えています。

加えて、JDD・河合CEOは、MUFG及び三菱UFJ銀行の経営企画部部長を兼務し、Web3やメタバースなどの新領域についても一緒に議論してもらっています。JDDが発案してくれたアイディアによって、MUFGが一歩踏み出せた事業もあり、経営の中枢に二人三脚で入ってくれることは、とても心強い存在です。MUFGの中ですぐに取り入れることが難しい新しい技術やサービスを、JDDが最初に掴み、咀嚼し、速やかに議論してもらえる、その距離感はとても良いと思っています。別会社としてのガバナンスの枠組みを保ちつつも、より協働していけるように距離を縮められるか、更なる工夫が必要だと思っています。

河合 JDDという枠において、エンジニアやデザイナー、データサイエンティストなどの専門人材を生かし、MUFG全体の技能ダイバーシティを確保するという役割も担っていきたいと思っています。

JDD社員に求める人物像

河合 大澤さんは既にJDD社員一人ひとりとお話していただいていますが、是非こんな人材にJDDで活躍してほしい、MUFG目線での、JDDを通じて一緒に働きたい人物像などイメージがありましたら教えてください。

大澤 MUFGが持つ国内海外含めた非常に大きな顧客基盤を活用して、直接お客さまにダイレクトに響くようなサービスを一緒に作り、お客さまの反応を見ながら、スピード感を持って変化を起こし、貢献していきたいという想いを持っている方に、是非来ていただきたいですね。
MUFG Wayで定めるパーパス「世界が進むチカラになる。」を実現するためには、社員一人ひとりがパーパスに共感し「自分ごと化」し、想いを持って取り組むことが重要です。
ご自身が持っている技術を伸ばしていきたい、試していきたいという、技術方面でのエッジが立っていることがベースでありながら、様々な問題意識を持ち、目標に向かって邁進したいという熱い気持ちを持っている方とは、意気投合できると思っています。

また、MUFGはデジタル人材の育成を加速させていますので、JDDとの協業や連携を強化する中で、積極的に人材交流を図り、互いに成長していきたいですね。

あとがき

Japan Digital Designでは一緒に働く仲間を募集中です。
このインタビューを通じてJDDで働くことに興味をお持ちいただけた方は、以下の採用ページをぜひご覧ください。


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