JDD Study #9 会社をうごかすことをデザイナーからはじめてみた
はじめに
JDD Studyとは?
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の戦略子会社である
Japan Digital Design(JDD)では、社外の方々と知見共有する場として
JDD Studyというイベントを定期的に開催しております。
11/09(水)に開催した第9回目となる今回は、JDDのデザインチームに加え、
デザインコンサルティング&スタジオである株式会社NEWhからサービスデザイナーの北村氏と古川氏をお招きしてお話しいたしました。
ゲスト: 株式会社NEWh
今回のイベントテーマ
" 会社をうごかすことをデザイナーからはじめてみた "
NEWhの北村氏と若狭は大学時代の同級生というつながりもあり、
会社の規模も事業内容も異なるものの、デザイナーがどの様な活動をしているのかラフにお互いの取り組みを共有する場を持ちましょう!ということで今回のイベントを開催するに至りました。
この記事はトークイベントで私たちがお話したことをまとめております。
少し長くなってしまいますが、ぜひ読んでいただけますと嬉しいです。
JDDの取り組みについて
JDDでは大切にする価値観として
"常に学び、早く実践する"
"プロフェッショナルである"
"オープンマインドである"
の3つがあります。これらの価値観をもとに今回のトークテーマである
「会社をうごかすこと」として、デザイナーが主体的に活動している以下の
2つのトピックについてお話しさせていただきました。
詳しくは各トピック内にてご紹介いたします。
1️⃣ Employee Experience Design Project
Employee Experience Design Projectとは?
働く環境の"新しいあたりまえ"をつくるために
企業の持続的な成長と社内文化の醸成を目指し、コミュニケーションツール、オフィス、アクティビティなどオンラインとオフラインを包括した新たな環境を試行し続け、従業員間のつながりや社内での共創の促進を実践していく取り組みです。
なぜはじめたの?
私が入社した頃はJDD創立間もない時期で、様々な変化によって少しずつ気になることが出てきていました。
上記の内容に共通することは何か考えた時、
メンバー同士や会社とメンバーなど様々な”つながり”が不足していることに起因しているのでは?と思い至りました。
会社と従業員が同じ方向を見られるようにJDDが大切にする価値観の共有と実践し続けることができる環境を整え、JDDのカルチャーを醸成することを目指して本プロジェクトが発足しました。
どうやるか
まず従業員を取り巻く3つのPointを軸としてアイデア展開していきました。
まずは上記のうち、①時間 と ②場所 を組み合わせてどこでどのような課題が起こりうるのかと、それを解決する施策をマッピングしていきました。
たくさんある取り組みの中からいくつかをご紹介します。
スムーズにスタートできる × オンライン
🎉 内定者サイト / JDD Starter Site
JDDへの入社を控えている内定者に対して、
・不安感をやわらげたい
・歓迎していることを伝えたい
・スムーズに手続きを完了し、入社までをワクワクして過ごしてもらいたい
上記をクリアするために、内定者に向けた入社準備サイトを作成しました。
煩雑な入社手続きやフローを整理し、各種書類の提出をオンライン完結にすることでバックオフィスの負担も軽減することに成功しました。
プロジェクトに集中できる × オフライン
💻 オフィス / Space & Work Tools
JDDはフルリモート&フルフレックスOKですが、家でもオフィスでも
働き方や時間を自由に選択できるフレキシブルなオフィスのデザインを行いました。
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社内の取り組みをもっと知る × オンライン
🏦 社内トークン / JDD Coin & JDD Goods
カジュアルな会話のきっかけを作りつつ、会社が大切にする価値観であるオープンマインドの実践として、社内通貨であるJDD Coinと交換対象であるGoodsの整備を行いました。
🔻 詳しくはこちら(私が書いています!)
そして、カルチャーとして根付かせるためにはこれらの施策を継続していく必要があるとし、思い切って組織の見直しも行いました。
継続的な施策を推進を担う部門としてCorporate Culture室を新設し、デザインチームと密に連携しながら日々様々な活動をおこなっています。
会社をうごかすということ / やってみて感じたこと
デザイナーが体験設計をする場は、会社の中にもたくさんあると実感しています。小さな会社だからこそ実験的なチャレンジができ、大勢のメンバーは活動のサポートしてくれていますのでとても感謝しています。
メンバーも業務内容も常に変化し続けている中でこれまでやってきた事、これからやっていく事すべてで、
引き続きJDDカルチャーの醸成に取り組んでいきます。
2️⃣ XD Study
XD Studyとは?
JDDのデザイナーを中心に取り組んでいる活動で、自発的な学習活動や提案型プロジェクトの企画・実践を通じて、組織や個人のスキル強化やグループ内外への発信力を拡大することが目的です。XD Studyの活動の根源としては、JDDの大切にする3つの価値観がベースとなっています。
今回は内部に向けて活動している UI/Visual Design 勉強会 と、外部に向けて体験設計やUIデザインプロセスをオープンにする OPEN DESIGN の2点についてご紹介します。
UI/Visual Design 勉強会
元々はUIアセットプロジェクトとしてスタート
JDDに所属するUI・ビジュアルデザイナーを中心に活動している勉強会でありますが、元々はUIアセットプロジェクトとして2021年より活動をスタートしました。MUFGのCX案件におけるUIデザイン業務を効率的に行うための環境整備を目的に、下記を制作しました。
UIアセット制作の問題から、勉強会形式に変更
UIキットやアイコンキットなど一定の成果物を用意することができた一方で、プロジェクトを推進するに当たって問題も見えてきました。
これらの問題を踏まえて、UIアセットプロジェクトの目的であった「環境整備」にも含まれる、デザイナー個人のスキルアップにフォーカスし、2022年より参加メンバー全員がスキルの習得&向上できる場としてFigmaの勉強会をスタートしました。
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勉強会形式にすることで「決まった時間を確保してチームメンバーと勉強するのは有意義だった」などポジティブな意見もありましたが、勉強会が自主的な活動であるが故に、他のプロジェクトが忙しくなることを理由に勉強会をスキップすることが増え、メンバーのモチベーションがバラバラになり、ゴールを見失ってしまいました。
勉強会のファシリテーターを担当制に、オーナーシップを個人に
Figma勉強会の状況を踏まえて、8月より勉強会のファシリテーターをメンバー全員が持ち回りで担当する方式に変更し、運用を開始しました。
各個人がテーマを設定し、毎週1時間×1〜4週間(最大4回)のプログラムを計画することで、勉強会を自分ゴト化してもらうことが狙いです。
勉強会のテーマとしては、個人の興味のある領域や、業務上の課題からピックアップしてもらいました。
勉強会をリニューアルして3ヶ月程経過しておりますが、勉強会で得た成果を持ち帰ってブラッシュアップするメンバーもいます。
今後も勉強会のスタイルを見直しながら、個人のスキルアップやデザイン業務の効率化・標準化につながる活動を続けていく予定です。
OPEN DESIGN
デザインチームの研究活動
体験設計やUIデザインの品質を高めたり、デザインチーム内の協働を円滑に行うために、汎用的なデザインテンプレートやデザインアセットを作成し、体験デザインプロセスの仕組み化と共有を行っています。
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Figma Communityにて、銀行モバイルアプリ検討用のUIキットや、ペルソナ・サービスブループリント・カスタマージャーニーマップ作成用のテンプレートなど、デザインアセットを公開しております。
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JDDのデザインプロセスなどのノウハウや、各種デザインアセットの詳細について、noteにて公開しておりますので併せてご参照ください。
🔻 詳しくはこちら
デザイナーをうごかすということ/やってみて感じたこと
XD Studyの活動を通じて、外部からのちょっとした反応でも個人のモチベーションにつながっていくことを実感し、個人や組織の中で「あたり前なこと」でも発信することに意味があると考えております。
とは言え、理想と現実のギャップは大きくXD Studyの活動がすべて上手く行っているという訳ではありません。一人ひとりが自発的に学び、知見を組織や社会に還元するための仕組みや場作りを考え、実践していくつもりです。
あとがき
デザインチームが主催となって開催したはじめてのJDD Studyでしたが、
忙しい中たくさんの方々にご参加いただきありがとうございました。
引き続きJDDの取り組みについて発信する会を企画していけたらと思っております。
本イベントでお話しいただいた内容について、NEWhの古川氏も記事を書かれていますのでこちらもぜひお読みください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
さいごに
一緒に会社をうごかすためのデザイナーを募集中です!
この記事を読んで興味を持った方は、カジュアル面談も実施しておりますので下記リンク先からお気軽にお問合せください。
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この記事に関するお問い合わせはこちら
Experience Design Division / Experience Designer
Chie Wakasa
Akinori Hisayuku