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【メモ】DX最大の癌・外字撲滅必須!MJ?MJ+?MJ++になる?

人口減でも生産性を高めれば世界に通用するなどでDX!実現すべく自治体システム標準化を行い、マイナポータルやスマホから引っ越し申請したり、ベース・レジストリで住所などを引っ張り入力をしない!などするようデジタル庁は頑張っているが、日本語問題がある。

▼INPUT

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)

▼文字の話

▼文字コードと字形

 「辻」という字形は文字コード「8FBB」です。みんなのPCには文字コードと漢字の字形(以降、字形)が紐つけられており、メールもWord文章も実際は文字コードで管理されています。
 ということで、Windows10で「辻」で作成した文書をWindowsXPで開くと「辻」ではなく一点シンニョウの「辻」になります。
 ※以降『一点シンニョウの「辻」』は『一点シンニョウツジ』と記す

▼日本語問題

 さて、Windows10で、キーボードで「ツジ」とタイピングして変換すると「辻」になるかと。でも、ツジさんは一点シンニョウツジの人が多いですよね?その漢字は出ないです。

▼一点シンニョウの「ツジ」を表示したい

 外字登録してください!
 外字登録すると一点シンニョウツジが変換出来て表示されるので、メールしましょう。メール相手から空白文字で出たや、名前間違えていると突っ込まれるでしょう。

▼なんで?

 冒頭の通り、字形は外字コードと紐づけられているので、先ほどの一点シンニョウツジはあなたのPCでは「文字コード:E0001」だとしたら、他のPCでは「文字コード:E0001」が登録されていないか、違う字形が登録されている可能性が高いからです。同じ字形が登録されていたら良いのですけどね。

▼ゴール

  • 全ての漢字の「文字コード」と「字形」を決めて、ベースレジストリに登録(これはされるよう)

  • 字形を送ると文字コードを返すAPIを用意するなり、外字を撲滅せよ

▼デジタル庁資料を読む

  • ゴールは外字を無くす(=同定する)

  • 法務省の文字整備事業では、全国の自治体及び全てのベンダから戸籍で取り扱う文字を全て集めたと聞いている。約 95 万文字のうちの約 77.5 万文字については、戸籍統一文字に関 するワーキンググループ等において、MJ に同定

  • どうしても同定で きなかった文字が約 17.2 万文字残った。同定できなかった文字を MJ に追加し、MJ を拡張 したものを MJ+とした。

  • 戸籍のデジタル化については、法務省とも協議をしながら進める

  • 経過措置については、できれば、期限を区切りたい

  • 現在の文字セットを保持することについては経過措置を設けているが、標準準拠システム間の連携については経過措置を設けていない

  • 1.0 版では、税で 保持する文字を JISX0213 としつつ、税の証明書を MJ+で出力することができると記載し たことについては、技術的には可能であるが、開発や運用がかなり負担になる

  • 3月末を目途に MJ+の全体像を提示することを考えており、そこで MJ+の字形なども示していきたい

  • 戸籍の証明書と住民票・税等の証明で文字の字形が異なってくることがあると思う

  • MJ+の次は、MJ++とならないよう、行政手続文字として、しっかり定義されたい

  • 将来的にスマホで全ての手続きを行うようになる場合には、JISX0213 が行政手続文字とい うように位置付くのはあり得るかもしれないが、少なくとも今後しばらく、5 年から 10 年、 20 年の間はまだまだ国民の感情や証明書等の文字に対する想いなどから考えると、一気に JISX0213 に変えていくのは難しいと、我々の中でも議論をさせていただいた。

  • 住基ネットの環境につきましては、今般住基ネット上で MJ+が必要か否かという必要性の 議論から考えていかなければならないと考えている

  • 住基ネットは、市町村の CS、都道府県のサーバ、全国サーバそれぞれの 定期更改期間がある。この期間を踏まえないと、大変なコストもかかり、機器の入れ替えも 大変なため、スケジュールは慎重に検討していきたい。

 ということで、2023年3月3日に公開された資料からは、外字がメチャメチャあるので撲滅すべく、ガバメントクラウドで文字基盤を構築して、さあ~無くすぞ!と張り切ったが、無理なようでね。

 やりたかったことは、標準化対応で外字無くして行政はノー外字!官民連携で民もノー外字で、外字撲滅だったのですね。なぜ必要かは前述の通りです。

法務省の文字整備事業では、全国の自治体及び全てのベンダから戸籍で取り扱う文字を全 て集めたと聞いている。約 95 万文字のうちの約 77.5 万文字については、戸籍統一文字に関 するワーキンググループ等において、MJ に同定することが出来ておりどうしても同定で きなかった文字が約 17.2 万文字残った。同定できなかった文字を MJ に追加し、MJ を拡張 したものを MJ+とした。 戸籍のデジタル化については、法務省とも協議をしながら進めていきたい。 経過措置については、できれば、期限を区切りたいと考えている。なお、現在の文字セット を保持することについては経過措置を設けているが、標準準拠システム間の連携について は経過措置を設けていない。 また、制度的な位置づけについては、今回を機に定めていきたいと考えている。それが国民 に対する説明責任につながると考えている。

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

 当初は外字を無くして「MJ」文字で運用したかったが無理なので「MJ+」としたようだ。でもさ、標準準拠システム間ということは自治体システムの20業務だけですよね・・。道のりは遠い。
 というか、字形ファイルを渡したら候補外字コードと字形のセットを返すAPIをガバメントクラウド上で構築すればよいのでは・・。

外字をなくす方針になっているが、MJ+に来年度以降に新たに外字が追加されることはな い、ということは現実的ではないと思っている。ただし、追加される字の数はだんだん減っ ていくであろうと見ている。

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

 住基ネットの住基統一文字に入っていない文字が大量に外字として流通していると聞いて いる。これも調査、整備が必要であるというように認識していたところであるが、これは何 もしなくてもよいのか。
(略)
住基ネットは確かに多数外字があり、文字数にして延べ 200 万くらいある。

https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

 というか、日本国籍を有する者は住基ネットに集まっているなら、住所、氏名はそこでオラオラ同定すればよいかと思うのだが・・それを自治体システムにデータ変換させればよいかと思うのだが。

デジタル庁は「スマホで 60 秒で申請が完結できる」という大きな概念を出している。スマ ートフォンで使える文字が MJ なり MJ+の文字数は持てないので、JISX0213 の 1 万文字く らいの文字セットで行うと理解している。そこの部分を大事にしていかなければいけない。
(略)
も今後しばらく、5 年から 10 年、20 年の間はまだまだ国民の感情や証明書等の文字に対する想いなどから考えると、一気にJISX0213 に変えていくのは難しいと、我々の中でも議論をさせていただいた。
(略)
自治体側において、MJ+以外の文字が経過措置として認められている中で、なお MJ+をいつ入れるのかということも論点となる。市町村の文字が MJ+にならず経過措置がある中で、住基ネットだけ入れ替えるのか、総合的に判断する必要があると考えている。

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

 根幹ですね。初代、デジタル改革アイデアボックスでも外字は盛り上がっていましたね。

MJ+を使うシステムの利用範囲についてだが、申請管理や宛名管理などの共通機能につい ては、MJ+を扱っていくのか。加えて、例えば、地方税システムを例にとると分かりやすい が、地方税は 4 システムがメインで標準化されているが、地方税には 4 システム以外のも のもある。標準準拠システムの中は MJ+で、それ以外は MJ+ではなく JISX0213 で行うと いった説明だったと思うが、地方税の分野間でも差異が出てしまう。 また、本検討会の場では、ベンダ視点でもスケジュールの問題や課題がないのかということ についても議論いただけると、より良い方向に行くのではないかなと思う。

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

 えっと、強制的にしないと無理ですし、目検で同定なんて非DXなのでやめましょう・・・。

デジタル庁で同定マップを作成する。現在のところ STEP2 に関するものは、法務省の成果を活用したいと考えている。STEP1のところをこれから開 発していき、令和 5 年夏までにβ版を提示させていただき、自治体の方にはその同定マッ プを活用し、同定いただくというようなスケジュールを考えている。 他のシステムとの連携をどう MJ+でやっていくのか、JISX0213 でやっていくのかは、いく つかある共通機能のなかで、例えば申請管理はスマホと連携する部分に該当するため、 JISX0213 で連携というようなことを考えていかなければいけない。
(略)
今の本人確認情報は番号制度の導入時に 150 年間の保存となっており、すでに保存しているものの文字をどうするのかという議論もある。
(略)
、住基ネットの導入時に、住基ネットの中では統一文字を使うため、自治体の文字と同定して欲しいと依頼をしたが、この時に自治体から一番問い合わせが多かったのが、「ちょっと字形が違うのだけれども、これは同定してしまっていいのか、外字を作ってしまっていいのか」、「この字形について、住民の方からこれは違うといわれたときには、そちらで責任を持ってもらうことができるのか」という問い合わせを受けた。

地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/877f2345-40bb-4658-b8fd-8a27a1fb6ed7/bf05c92f/20230220_meeting_local-governments-character-specification_summary_04.pdf

だめだこりゃ・・


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