決めたのは私だったんだ
7月の終わり、私の勤務する中学校も夏休みを迎えた。
先生たちは夏休みも部活指導や授業日に出来ない仕事で忙しいが、いつもよりはややゆとりがある。
職員室の雰囲気も心なしかやわらいで、ゆったりした空気が流れている。
私の仕事(司書)は生徒がいないとそこまでやることがない。蔵書整理をしたり、データの整理をしたりと、こちらも普段よりゆったりと仕事をしていた。
そんな夏休みのある日。
昼休みに、隣の席のM先生(同性で同世代)と話していた。
年が近いこともあって、M先生とは時々雑談を