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植林に熱心だった伊達政宗

河北新報に、伊達政宗が杉の植林に熱心だったという逸話が載っていました。

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政宗が狩りで牡鹿半島の桃浦(石巻市)を訪れた時に、通りかかった洞泉寺で休憩しようとしたが住職の良悦は呼んでも姿を見せない。探させたところ、良悦は杉苗の手入れをしており、「国中の山が荒れているので木を植えることが必要と考えて自分はこうして杉を育てている。狩りをして遊んでいる人の相手をしている暇はない」と言った。

その考えに感じ入った政宗は、良悦と植林について論じ、その後、杉など有用樹木の植林を重視するようになった。

仙台藩は杉の苗を育てる「御杉苗畑」を領内数カ所に設け、地元の農民を杉苗育成の専門家に養成し、「御杉苗畑守」とし杉苗を育てさせた。

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今でこそ杉は花粉症の元凶としてすっかり悪者になってますが、昔は有用な木として親しまれていました。今でも実際有用ではありますが。

ウルシについても伊達政宗のような考えの首長を望みます…

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