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固形石けんを仕事に〜私たちにしかできないこと〜

こんにちは。
本日もご覧いただきありがとうございます。
本日は、少しばかりビジネスと、国際政治・経済的なお話です。

夫の会社で、ナチュラルソープの販売が開始となりました。

実は、初めは、政府関係者の方から相談され、石けん販売という流れに至りました。

夫の母国・レバノンは4年位前から国の財政破綻もあり、スーパーインフレで、通貨のレバノンポンドの価値がなくなり物価が高くなっています。
夫は毎日家族とアプリで話しているので、私も話を聞くととても大変そうだなぁと感じます。

例えば、夫のお義兄さんは国会議員さんだったり、お兄さんは警察官の中でも人事部長のようなポジションだったりと、国の中では収入も高い方でした。
しかし、夫曰く日本の感覚で言うと、約20万円の給料が、価値が2万円程になってしまったそうです。

ガソリン代は上がるから2万円は簡単に超え、通勤代の方が高い。
車社会のレバノンでは、通勤したら赤字になる。
だから、国会議員のお義兄さんも、警察官のお兄さんも、上司や関係者から辞めないでくれと言われギリギリまで仕事を続けていましたが、やはり家計のために辞めたとのことでした。

車のない義母は、「近所のパン屋で長い時間待ってやっと買えたと思ったらとっても少量で、しかも高い。こんなの辛過ぎる」と泣いて電話をしてきたことも。
地産地消の野菜や果物などは安いですが、主食のパンだったり、輸入品は高くなる一方とのこと。
逆に、外貨のUSドルがあれば、スーパーなどでは少しの金額で大量に買うことができるそうです。

レバノンは汚職や腐敗政治で、政治家や富裕層が外貨を買い占め、庶民の方々は銀行も封鎖され外貨への換金もできないまま、8割以上の国民が貧民層になってしまったとのこと。

6人兄弟の夫は、内4人が海外で暮らしているので、みんなで故郷に仕送りしながら助け合っています。

かなり単純な頭をしている私は
「なんであなたの家族は外貨で預金しておかなかったの?」と夫に聞きました。
「そんなの、誰も予測しないだろ。日本人も、ほとんどの人が日本円で貯金してるじゃないか。一緒だよ」と言われ、ふむなるほどなと思いました。

「レバノンのとある女性から、日本国内で販売できないかと相談があった。なんとか助けられないか?」


夫が、とある方からこのように相談を受け、話を聞き、助けたいと思ったところから石けん事業が始まりました。

前述したように、自国の仕事はレバノンポンドで支払われるので、働いても働いてもお金が貯まりません。
多くの若者や、医者・教師など、有識者は海外に脱出して、海外で生活するようになっています。

しかし、引越し費用もない方や、やはり故郷を離れたくない方は低収入で働くか、自分で外貨の収入が入る仕事を探しています。

今回出会った女性の方も、元々は教師で働いており、公務員としてずっと続けるつもりだったが国がこのような状態になり辞めてしまったとのこと。
そして、もともと毎年行っていた趣味の石けん作りを、事業にしたかったとのこと。

夫は、故郷で苦しんでいる人を助けたい想いと、日本でのオーガニック・健康思考の高まりから需要は必ずある。
挑戦しよう!と、企画していきました。


こうして、「固形石けんを仕事に」することになりました。
レバノンはオリーブオイルの名産地です。
夫はオリーブオイル石けんを、毎回帰国する度に持ち帰ってきました。
パッケージもあってきちんと商品化されたものもあれば、田舎の近所のおばちゃんが作ったものを頂いてくることも。

結婚当初から、夫はいつも石けんを使ってるな〜と、その程度に思っていました。

さて、そのような経緯で始まった固形石けんビジネス。
私の元々のライフスタイルや趣味にも合致したのと、私も困っている方の力になりたいという想いで、お手伝いしています。

法的手続きなどを経て、日本国内で販売できる状態になったので、今日はこのnoteを書くことにしました。

この事業が成功して、多くの人達の生活を助けられるといいなと思っています。

また詳細は別の機会で書いていきますね。
本日はこの辺で。

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