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第5話 偶然

初恋の彼との偶然の再会
特に気にする事も思い出す事もなく
時間だけが過ぎていった…私の日常は
あれから新たに王子にも恵まれて慌ただしく
忙しい毎日を過ごしていた
そんなある日 旦那様からたまには
気分転換しておいでと お小遣いと
2時間の自由時間をもらった
実は昔から私にとっての気分転換と言えば
パチンコだったのだ笑 それを知っていた
旦那様からの素敵な誕生日プレゼントだった
後で聞いた話では自分が姫と王子の2人の
お世話の限界は3時間だから、イレギュラーに
対応出来る様にとの2時間だったそうだ
そんなありがたく優しい時間 何の躊躇もなく
久しぶりに一番近くのホールへ飛び込んだ
散々迷ったあげく席に着いた時には残り
1時間だった笑
やっと打ち始めたら なぜか後ろから
パチンコ玉が飛んできた(何だ?気のせいかな)
気にせず続けているとまた飛んできた(何だ?)
それでも知らん顔してたら今度は背後から
『子供置いてこんなとこで遊んでてええんか』と
(えっ⁉︎誰?何なん?怖過ぎるんですけど)
仕方なく振り向くとさらに驚いた…
『無視すんなや あと一回やな』と笑っている
初恋の彼だった…軽くパニックになっている私に
『お前が店の中ウロウロしてる時に気づいた』
ほんと偶然って言うのはあるものなんだなぁと
改めて感心した  しかし約束は約束…

『じゃあ次に会えたらやね』

『せやな』

『じゃあまたねだね』とその場で別れた

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