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4歳という低年齢でのサマースクール 行く意味あった?実際のトコロ

2週間のサマースクールin  Hawaiiを終えて日本に無事に帰国しました。

娘とたった二人きり外国で、怪我や病気、事故などもないように過ごせるかしら…と、なんか責任重大な感じがして緊張していました。


ほんと幸いなことに事故や怪我も病気も無く、無事に帰国できたことが何よりです。

今回のスクールは2週間。

昨年は13歳の息子のボーディングサマースクールにくっついてロンドンに行った際は1ヶ月半だったこともあり、今回のHawaiiは信じられないくらいあっという間でした。


ちょっとハワイに慣れてきた…と思ったらもう帰国。

寂しい気もしますが、名残惜しいくらいがちょうど良いんでしょうねきっと。

4歳という低年齢 サマースクールって意味あるの?

この疑問。

4歳って、さすがに小さすぎて、なんかわけわかんないうちに終わるのでは?


これは行く前に夫から何度か話し合いをしつつ
「まずは行ってみなきゃわかんないじゃん」
と、結論が出ないまま旅立ちました

結論どうだったかというと…

正直最初の1日目は
「サマースクール通わせるにはやっぱさすがに早すぎたわ〜」
と思った
のでした。(とほほ)


ただひたすら泣いて過ごした1日目

ハワイ到着翌日から始まったサマースクール。

前日までは「学校楽しみ!」
と言っていたはずが、突如当日の朝になると
「今日はあんまり新しい学校行きたくないなぁ〜♡」
なんて、ちょっと甘えたような口調で、行き渋りを始めます。

「た〜のしいよ〜!絶対楽しいから行こうよ!」

なんて、根拠のない理由をあれこれ並べ、なだめすかして学校まで連れて行きます。


学校到着。
超多国籍の様子にまず、完全挙動不審になる娘


国籍でいうと圧倒的多数がアメリカ人。
地元の子で普段からその学校に通ってる子や、
夏休み期間だけ本土から通いにきている子が多くいました。

あとは韓国人の子が少し、そして日本の子が娘の他に1人のみ。


不安そうに私を見上げながら、ぎゅっと抱きついてきます。


すると、隣でママとバイバイする男の子が泣き始めたのをみて、
堰を切ったように
「私もママとバイバイ嫌だ!」
と言って泣き始めます

先生はもう慣れっこなのでしょう。
「この学校にはアヒルもカモも、カメだっているのよ!一緒に見に行こう!」と言って誘い出そうとします。

しか〜し、娘はエイゴ、ワ〜カリマセン!


英語でいきなり金髪の女性が自分を抱っこしてママから引き離そうとしたことに、ちょい泣き→超本気のギャン泣きへと変わります。

それでもなんとかかんとかなだめすかして
私は一瞬の隙をつき、さささっと学校をあとにします。

「まぁ、入ってしまえば諦めて遊び出すし、遊べばまた楽しいでしょう」
そう思いながら一度宿泊場所へと帰ります。



午後、お迎えの時間となりました。

時計は14時半をさしています。

「うぉぉ、全然仕事が進んでない…」

いつも18時まで仕事するスタイルに慣れている私は、14時半に一度仕事を切り上げなければならないという、Hawaii生活での新しいスタイルに焦ります。


色々仕事が気になりつつ、学校へ。



いつもの保育園のように
「ママ〜!」
と元気にニコニコ走り寄ってくる様子を想像していましたが、現実は違いました。


涙で真っ赤に目を腫らした娘が、うらみがましい表情で先生と手を繋ぎながら待っているではありませんか…。


私の顔を見るなり
「ママ遅かった!明日はどのママよりも先に来て!怒」
と恨みごと笑


聞けば、私と離れてからもひたすら泣きに泣き、どんなになだめても泣き止まず、ランチも泣き続けて食べず、とうとう泣き疲れて少しお昼寝…。

しかしそのお昼寝中、ここ1年以上一度もおもらしもおねしょもしていないのに、なんとおねしょをしてしまったそう。

それにショックを受け、昼寝後もまたギャン泣き。

ということだそうな。


普段、多少娘が泣いていても、
「そっかそっか、嫌だったね。わかるよ。
さ!じゃあ気持ち切り替えよっか!」


ある程度受け止めつつ、あまりそこまで大ごとにはとらえないようにしている私も、さすがに気の毒になってしまいました


翌日も涙のお別れ

朝起きた瞬間
「ママ、今日も学校?それともお休み?」

と聞いてきます。


「今日は楽しい楽しい学校だよ〜!」


無駄にカラ元気で応える私。
私の答えをきいて、あからさまにガッカリ顔の娘


登校の車の中でも散々
「今日はさ〜、やっぱり学校お休みにして遊びにいかない?」
などと、少ない語彙で必死に私を説得しようとする娘に、ちょっと可愛くて笑ってしまいます。

学校に到着すると、やはり昨日のようにギャン泣き


「いつか楽しくなるさ」
とどこかでいつも楽天的だった私も、
ちょっとこのサマースクールは失敗だったのではないか、
むしろ英語も外国も嫌いになってしまうのではないか

という不安がちょっと顔をのぞかせます。


昨日と同じように、一瞬の隙をついて帰宅しますが、
迎えに行った時にまた昨日のように
「今日も一日じゅう泣いて過ごしました」
なんて言われたらどうしよー…

と思いながら帰宅。


あっという間に6時間が経過してお迎えの時間です。

ドキドキしながら車を停めて迎えにあがると…



なんだかと〜〜〜〜っても嬉しそうな顔をして先生と手を繋いでいるではありませんか!


娘「あのね、今日カメにご飯あげたの!」
先生「She fed a turtle」

同じ情報が同時に耳に入ります。


学校に住んでいる大きなカメの主食、植物の花をあげてとっても楽しかったのだそう。娘が嬉しそうにカメさんにご飯をあげている姿を想像するだけで、親も嬉しくなってしまいます。


その翌日から何と毎朝
「ママ!早く学校へ行こう!」
とグイグイ私の手を引っ張りながら登校するようになりました

嘘のような本当の話です。

慣れない環境で、娘も必死に順応した。
そしてひとつの壁を乗り越え、楽しめている

そんなことを考えるだけでちょっと泣きそうになってしまうのでした。


怒涛のような1週間 土日はラニアケアビーチで野生のウミガメにたくさん出会う


目まぐるしく過ぎ去って行った1週間。
ようやく休日がやってきました。


その日目指したのは
ずっとずっと行きたかったラニアケアビーチ。

ここは夢のような場所で、年間を通してウミガメ(ハワイでは”ホヌ”と呼ばれるそうです)との遭遇率99%の場所。

ウミガメが甲羅を乾かしにきたり、波打ち際の岩に生えた海藻を食べにくるのです。
(州の法律で、カメにストレスを与えないようカメからは数メートル離れたところで見る必要があります。もちろんタッチもNG)


車で1時間以上の結構離れたノースショアですが、ずーっと行きたかった場所なので、頑張って運転していきます。


砂浜に降り立って、感動!

浜のあちこちにカメが休んでいるではありませんか。


それに、浅瀬ではたくさんのカメたちが
海藻をハムついています。

あちこちから息つぎのために三角の大きな鼻先をひょっこり出したり…
大きなカメも、小さな子どものようなカメも、色々います。


こうして人間が大勢いるビーチにも、警戒することもなくやってくるカメたち。

ですが、クラゲだと勘違いしてビニール袋を食べて死んでしまったりする例があとを絶たないのだそう。


もちろん普段からその辺にゴミを捨てたりするようなことは決してしませんが、こんな天使のようなカメの楽園を、人間が汚したり壊したりしてはならないなと、強く感じたのでした。


残りあと3日…というタイミングで発覚した衝撃の事実

前述の通り先生たちのありがたいケアもあり、毎日楽しく学校に通い始めた娘。

母としては本当に嬉しくて、色々学校の話を聞きたくなります。

もともとあまり学校の話をちゃんとしないタイプの娘。

何を聞いても
「ずっとトイレごっこして遊んでたw」
「変なダンスばっかりしてたよ〜んw」
などと、ふざけてばかりです。

本当に三枚目キャラなんです。


ですが、しつこく聞いていくと時々真面目にちゃんと答える瞬間があるので、いつも日本でもその瞬間を狙って色々質問攻めします。


今日も、何を聞いてもずっとふざけた答えばかり。
「ブランコ食べて遊んだの!」
「ずーっとカーテンの後ろに隠れてたの!」


そんな折、
昨日も今日も誰ともお話ししないでずっと一人で動物にご飯あげてた!
と言った娘。


最初はふざけているのかと思いましたが、
何度聞いても同じ答えが返ってきました。

何だか本当っぽい?のです。

「だって、私英語話せないでしょ?だからずっと黙って一人で動物と遊んでるの」
「お友達に話してもみんな日本語わからないでしょ?」


本当に、ハワイの学校まで来て、日がな動物と遊んでたの?
ずーっと?


「え…ハワイに来た意味ほぼゼロじゃん…w」


帰り道、運転しながら何か笑えるくらいガックリきている私がいました。



「まぁ、初日のあの泣き方を見ていれば、楽しそうに学校行ってるだけでも御の字だよね」
とか
「とはいえ、世界にはいろんな肌の色や言語があるって気づけただけでも収穫はあるよね」
とか、色々思いますが、
やっぱりわざわざお金も時間もかけてハワイに来てるのに、学校で一人で動物と遊んでるなんて…ガッカリにもほどがある。。


ていうか、先生たち何してんの?
はるばる日本から来てる子が、そんなので良いわけないじゃん!


と、色々思いが駆け巡ります。


だけど、ハワイのあのゆるーくて温かい雰囲気の中、車を降りてボケーっと娘と手を繋ぎながらビーチ横を歩いていると、
そうしたネガティブな気持ちは海に吸い取られて行き、明日へのやる気みたいなものが自然と湧き上がっていくものです。

そんなに海が好きなタイプでもなかったんだけどなぁ…
と思いつつ、美しい青緑の海と、ピンク色に染まる空を見てすっかりハワイのとりこになっていました。


宿泊先に戻って、温かいシャワーを浴びて、夜ご飯。


「明日はさ、勇気を出してお友達に話しかけてみようか!」

こう提案する娘に、

「う〜ん、でも私、英語で話しかけられないもん」

ちょっと渋る娘。

「だからこそハワイに来たんだよね!
最初に少し英語で話しかけてみたら、きっとすぐにお友達になれるよ。
言葉は大事だけど、いつも必要なわけじゃないんだよ


そう言って、
Can I join?(い〜れ〜て!)
Let's play together(一緒にあそぼ!)
Let's go(一緒に行こ!)
I love this, it's cute(あなたの持ってる●●、可愛い!)

学校に入る前に教えた、お名前は?とかトイレに行きたい!とかに加えて、いくつかの表現を復習します


翌日朝、
「今日さ、お友達に勇気出して英語で話しかけられたら、
一緒にお祝いしよう!美味しいもの食べに行こう!」

と言いながら学校へ。


嬉しそうに娘は駆け出します。

一方、私は心の中のモヤモヤを吐き出すように、昨日娘から聞いた話を先生たちに聞いてみます

もちろん、
「4歳児の言うことだし、どこまでが本当かわからないけどね」
という前置きをしっかり伝えつつ。


すると、先生たちが口々に
「大丈夫ですよ!ママ」
「昨日も、楽しそうにお友達と遊んでましたよ」
「ずっと1日中動物といて、誰とも遊ばない…なんてことがあったらもうママに伝えてるから」
と、優しく声をかけてくれました。


そして、
「子どもって、1日あったことの本当に断片的なことしか言わないことがよくあるから、不安になりますよね」
と。


「だけど、やっぱり自分の英語に自信がないからか、
お友達と楽しそうに遊んでいても、喋りはしないことや
仲間に入れて欲しくても、言い出せずにもじもじしていることも多い」
のだそう


な〜〜〜んだ!
よかった・・・


ずっと一人で動物と遊んでいるわけじゃなかった


そうだよね。
よくよく考えたら、日本の保育園でもお友達と遊ぶのが大好きな娘が、
ここで来る日も来る日もたった一人で遊んでるとしたら、
あんなに楽しそうに学校へ通うわけないよね。


昨日からのモヤモヤが嘘みたいに吹き飛びます。

4歳児の話なんてかなり断片的になる、と分かっていながら
なんか妙に「動物とずっと遊んでた」
というところだけ引っかかってしまった自分をちょっと反省。



そしてお迎え時。
もう、娘のあの自信に満ちた顔は忘れられません


「今日ね、いっぱい英語のお友達に話しかけて、いっぱいいっぱい一緒に遊んだの!!!」
「それにね、私が考えた遊びをお友達に見せて、それでみんなで遊んだの!!!!」


英語がほとんど話せなくたって、お友達はできる。
だけど英語を少し話してみたことで、もっともっとお友達と楽しく過ごせた。



ついこの間生まれたばかりだと思っていた娘が
こんなふうにチャレンジをしてみて、それを乗り越えこんなに自信をつけてくれた

もうそれだけで母は泣いてしまいます。
よく頑張ったね!!!
とハグしながらウルウルした目を拭ったのでした。


来年もできれば参加したいな

物価高に円安のダブルパンチで、
もう来年は難しいかしら…
なんて思っていましたが、

「また今度絶対来ようね!」

と言われてついつい
「うん!絶対ね!」

と言ってしまった私。


頑張って働かないと笑。



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