かわいい子猫や子犬などを見ると、「かわい〜い」と思う反面、いじわるをしてみたい衝動に駆られる。
動物ではなくても、高齢者介護の仕事をしていた時にも、かわいいおばあちゃんには、ついついいじわるをしたくなって、ちょっかいをかけたりしていた。
このような感情は、自分だけが感じているのではないかと思っていたのだが、調べてみると、しっかりと認知科学の分野で研究されているのだそうだ。

だからと言って、少年犯罪者によくいるような、小動物を殺したりするようなことは決してしたことはない。
ただ、ちょっと驚かせてやりたいとか、困らせてみたいという程度なのだが、そう思ってしまうことが、実際に殺してしまうような異常な心理に繋がるのではないかと思って、誰にも話すことはできなかった。

生まれてからずっと、団地やアパート暮らしなので、猫や犬を飼ったこともないので、実際にしたことはない。

高齢者に対しては、しっかりとした関係性が築けていた数人の方とは、お互いにそのようないたずらをしあったりしていた。そのような方は、もう亡くなられて数年が経った今でも、時々思い出すことがある。

犬や猫と、高齢者を同列に扱うことは、とても失礼なことだとは認識してはいるが、そのくらいかわいらしい愛嬌のある方がいらっしゃったということだ。

そんなことをついつい考えてしまったりするほど、介護の仕事には思い入れはあったのだが、日本の介護保険制度自体が問題だらけなので、もう二度と介護の仕事はしたくない。