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50オーバーの引きこもりデビュー

働きもせずに、1日家でゴロゴロ過ごしていることへの罪悪感が、日増しに強まってゆく。

一年前に、ハローワークで失業給付の手続きに行った時には、こんなことになっているなんて思いもしなかった。
仕事を辞めた時だって、すぐにコロナも落ち着き、自分のうつ症状も働けるくらいには良くなるのにそれほど時間はかからないだろうと思っていた。

しかし、働かなくなって色々と考える時間が増えると、自分のこの生きづらさはうつ病だけが原因ではないのではないかとの疑問が浮かび、主治医に相談して検査を受けた結果がアスペルガー症候群、発達障害だということがわかった。
そこから手帳の取得、年金の申請、引っ越しと、生活が大きく変化してしまった。

傷病手当の受給期間は、あっという間に過ぎてしまった。

しかし、1年もあれば、何か次の仕事が見つかるだろうという、何の根拠もなしに余裕な気持ちでいられたのも、最初の3ヶ月だけだった。
ハローワークで障害者雇用枠の求人を見つけ応募するが、書類審査で不採用が続く。
結局、一度も面接すらできずに一年が過ぎ去った。

世の中はそんなに甘くなかった。

分かってはいたのだけれど、まさかここまで厳しいとは思っていなかった。
発達障害・うつ病をオープンにして働くことの難しさ。受け入れられないという現実。障害者雇用枠のハードルの高さ。全て履歴書だけで判断されてしまう。

確かに転職回数の多さで、コイツはダメだな。と思われるのは分かっている。自分でも、こんな履歴書を見れば、面接に時間を割きたくないと思ってしまう。

だけど、今更そこをどうすることもできない。
自分が発達障害である事が分かったことで、その点はこれからカバーできるということをアピールしても、信じてはもらえないのだろう。

いっそ開き直って、障害年金だけで働かずに、家に引きこもって生きていくことにでもするか?

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