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麺の種類が多くてわけわかめ【コロナ前のベトナム南部旅行④】

 ベトナム料理というと、誰しもが思い浮かべるのが米でできた麺「フォー」。実は、それ以外にもいろんな麺類がある。似ているようでどれもこれも少しずつ違う。まあ、日本でもうどんやそば、そうめんにラーメン…とあるのと同じかな。それにしてもベトナムのそれは種類が豊富。旅行者にはいまいち違いが分からないが、いろいろ食べるのは面白い。ただし、わかめは入っていません。


 旅行したのは2015年。ベトナム南部の拠点都市ホーチミンシティと、そのもうちょい南にある中堅都市カントーを訪れた。


 まずはフォーを紹介しましょう。つるつるとした平打ち麺である。つゆはあっさりしていて、すっと舌になじむ。癖のない味付けは万人受けする。これ、具は牛肉かな。ビールと合わせて7万8千ドン(約445円)だった。


 フォーとは違う麺の屋台。薬味や具材を並べて用意してあった。


 出てきたもの。なんという麺なのか確認もせず、メモにも残していなかった。エビの赤みがきれいだ。生野菜は適当にちぎって汁に入れる。唐辛子とライムが付いてくるのはいかにも東南アジアらしい。ライムの酸味が憎いね。5万ドン(約285円)。


 カントーのホテルで食べた朝飯だったと思う。春雨風の麺である。朝飯は宿代に込みだった。


 汁なしのあえそば。ブンという。いわゆるビーフンに近い食感である。ミントが入っていた。ベトナムで食べるミントは日本のそれよりずっと香りが鮮烈。料理の中での存在感が強いので、好みが分かれるかもしれない。3万7千ドン(約210円)。


 これ、当たりでした。例によって適当に頼んだら出てきた海鮮+豚肉かた焼きそば。なんというか、見た目の期待を裏切らない味だった。7万ドン(約400円)で、ベトナムでの外食の相場に比すればやや高めだが、大変満足した。同時に頼んだお茶は2千ドン(約10円)。ほほほ。


 こんなふうに、麺をもりもりに置いている店を見つけた。気になったので注文すると…


 こんな感じで具を盛り付けてくれて…


 じゃん。フーティウというらしい。具だくさんでほとんど見えないけど。エビやらなんやらたくさんでうれしい。3万ドン(約170円)。


 これは中華麺、つまり日本のラーメンと同じ種類の麺。またしてもエビがのっている。特に意識せずに旅行していたけど、こうして振り返ってみると、ベトナムの人はエビがけっこう好きだな。右上の皿はワンタンだろうか(例によってメモがない)。計7万ドン(約400円)。


 これもフォー。ホーチミンシティのホテルの朝飯だったと思う。やはり店によってうまいまずいがあり、こちらはそれほどでもなかったという記憶。冒頭の写真のフォーのほうがうまかった。


 麺ばかり取り上げたので、ご飯ものも。こちら、ホーチミンシティの大衆食堂。シチュー?みたいなのと、肉と卵の煮込み。前者はまあまあうまかったが、後者は肉が硬くていまいちだった。当時のメモには「頼んでもいないのに出てきたスープが不味かった」と書いてあった。画面右の半分切れている皿がそれか。ビールは注文したもので、計9万5000ドン(約540円)。


 ホーチミンシティのチョロンという中華街で食べた水餃子と、おかずをのせたご飯もの。メニューに漢字表記があったので便利だった。日本で餃子1皿を頼むとだいたい5個ぐらいというところだろうが、10個も出てきた。これ、お昼だったのだが食べすぎて夜になっても腹が減らず。餃子が4万ドン(約230円)、ご飯ものは4万5000ドン(約260円)だった。


 できあいのおかずが並べてあって、選んで盛り付けてもらう式の食堂。東南アジアにはよくあって、言葉が分からなくても好みの料理にたどり着きやすい。


 適当に選んで盛ってもらったのがこちら。なんだか得体の知れない料理もあったが、おおむねうまかった。冬瓜?のスープも良かった。ビールがなかったのは残念。お店の人にコーラを勧められて、なんとなく注文。食事にはやはり合わない。2万5千ドン(約140円)だった。


 手前の鍋はビーフシチュー。ベトナムはかつてフランスの植民地だったわけだが、その置き土産だろうか。その辺の食堂でも平気な顔をしてメニューに書いてある。現地語でボーコーという。ネギや香草がのっているのがベトナム流か。ビールを頼んだけど、モツ煮で酒を飲むようなもので、違和感はない。パンをちぎってつけて食べてもうまい。ビール2本、揚げ春巻きと合わせて9万ドン(約515円)の幸せ。


 牛肉をのっけたチャーハンというかピラフというか。メモを見ても感想は書いていなかった。写真を見てもあまり味を思い出せない。たぶん、特別うまくもまずくもなかったのであろう。4万7千ドン(約270円)という記録は残っていた。


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<コロナ前のベトナム南部旅行⑤へ続く>

※2015年9~10月の旅行です。
※全ての写真は筆者撮影です。カメラはニコンD700、レンズはタムロン28-75ミリF2・8

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