見出し画像

佐倉市教育委員会はそもそもなぜ公立幼稚園を閉園しようとしているか?➀

佐倉市が出した閉園方針(案)

佐倉市は2022年11月に入園希望者が1名になったことを受け、そこから2023年4月に2回市役所内で会議をしただけで、閉園することを保護者・これから通う意思のある未就園児保護者・地域の住民・佐倉市民の意見を聞くことなく2023年7月に閉園方針を決めてしまいました。

閉園方針(案)資料→こちら

要約をすると
社会的要因
・少子高齢化が進んでいるので園児は減った
・幼稚園は時代のニーズにはあっていなくて転換期に来ている

ニーズ調査
・園庭開放と在園児の保護者に聞き取りをしたところ2024年の入園希望は佐倉幼稚園2名、弥冨幼稚園1名。
・私立幼稚園も定員割れをしている。

●集団生活に必要な人数
・最低限必要な人数は決めていないが他市では7名から10名としていてこれに達していない。

●経費
・園児一人当たりの経費は増える一方

●公立幼稚園の役割
・私立幼稚園で質の高い教育が受けることができるようになったため
公立幼稚園の役割はおえた。

というのが在園児保護者に2023年5月にまず示された資料でした。
次ページに時系列も載せますが、まず市教育委員会が検討したあり方委員会(実質は1時間の会議、1時間半の会議の2回)で正式に方針を決めたものです。

これに対して?というところが多々あります。
それぞれ下記に表します。
〇→確かにそう
△→言っていることがあっている部分もあるが不明点もある。
×→違いませんか?

【社会的要因】
・少子高齢化が進んでいるので園児は減った(△)

→数字だけみればそうでしょう。だけど、前年まで10人以上いた園児が急に1名になった理由がそれとは考えられない。

・幼稚園は時代のニーズにはあっていなくて転換期に来ている(△)
→時代のニーズに合わせて2年制を3年制に。通園バスを通す等のアンケートで上がっていたニーズをなぜやろうとせずにあっていないというのか?

【ニーズ調査】
・園庭開放と在園児の保護者に聞き取りをしたところ2024年の入園希望は佐倉幼稚園2名、弥冨幼稚園1名。(×)
→これは完全に間違っていて、なぜ次年度の入園者が園庭開放と在園児の保護者しかいないと判断したのかが不明です。
2024年5月現在、佐倉幼稚園は7名の入園者がいました。

・私立幼稚園も定員割れをしている。(×)
→そもそもの定員という概念が意味があるとは思えず他市では定員を時代に合わせて変えている自治体もあります。定員割れを私立がしているから公立を閉園しますは、理由としては正当性がありません。

【経費】
・園児一人当たりの経費は増える一方(×)
→年々人数が減っているのでそう見えています。2024年の予算は、人件費(10名)8,026万円<共済費含む>。実際の運営費は599万円。(たった…)
小学校、中学校などは教員の給料は県管轄なので、ここに入ってきませんが幼稚園は市からの予算となります。
2023年と比べると一人当たりの経費は下がりました。

【公立幼稚園の役割】
・私立幼稚園で質の高い教育が受けることができるようになったため
公立幼稚園の役割はおえた。(×)
→公立幼稚園の役割が何か示されていない中で役割が終わったは答えになっていません。質が高い教育が受けることができるようになったら閉園をするという法律があったなら別ですがそんな決まりはありません。

ということで、ロジカルに考えて納得ができるものが一つもない状態です。
これを踏まえて議会で審議をした結果、即閉園とはならず1年を目途に検討するということになりました。

次ページでは、2023年→2024年となにが起こっているか?マスコミでも報道されましたが、その記事と議会でのやり取り、私たち保護者の説明会の話など、佐倉市が質問に対して何を回答してきたかというところを書いていきます。

私たちは前向きにどうあるべきかということを市民の皆さんを含めて話をしたいというだけなのです。ぜひ皆さで声を届けましょう!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?