キリマンジャロの雪

「愛してないね。これまでだって」
「何を言うの、ハリー?どうかしてるんじゃない、頭が」
「いや。もともと頭なんかないんだよ、おれには」

豹がキリマンジャロの頂上を目指したのは、きっとそこが自分の死ぬべき場所だと知っていたからなのかもしれない。迷ったら頭なんて捨ててしまえばいい。心ゆくままに。



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