本心

平野啓一郎さんの新作が気になっている。最愛の人の他者性という見てはいけないパンドラの箱みたいなテーマならば尚更。言葉では何とでも言えるし言葉だけを信じていると痛い目にあうことはわかっている。しかし、本心を知ればその人に幻滅してしまうかもしれない。だから人は言葉に逃げるのではないだろうか。

愛が冷める時、そこには必ず本心がある。本心を隠したまま生きていくのは苦痛を伴う。だから好きな人にはせめて本音をぶつけてほしい。綺麗に飾った言葉よりも泥沼で咲く蓮のように真実の姿を見せ合いたい。

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