ジャズギターの新しい時代が来ている

ずっと観たいと思っていたヨタム・シルバースタインの公演。コットンクラブへと足を運んだ。彼はすごく淡々としているのにギターを弾くとまるで絹のように滑らかでカドの無い透き通ったプレイをする。いったいどれだけ練習したらここまで弾けるようになるのだろうか?と感心しつつも、すぐにそれが愚問だと気づく。ヨタムはおそらく心の底からギターを愛しているのだ。努力を努力と思わない彼の純粋さに自分のマインドが浄化されたような気持ちになる。

ヨタムは日本の抹茶が大好きで曲のタイトルにしてしまうほど。ジャズギターはロックとは違いジャズの世界では長い間、脇役だった。しかし、ヨタムを始めとする新しい才能たちがジャズギターという地味なジャンルを底上げしつつある。モグラは光を見ると失明してしまうと言われているけれど、ジャズギタリストの目が潰れることはない。いよいよ彼らが陽の目を見る時が近づいて来ているのかもしれない。聴衆という陽から目をそらすことなく、共に歩むことができるなら。新時代のJAZZに乾杯。


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