マチネの終わりに

原作が壮大な話なので映画で再現することは難しいのではないだろうか?という不安があったのだけど、最初から最後まで美しいクラシックギター の音が流れていて心が洗われる作品だった。聖書のくだりが無かったのは残念だったが宗教色を抜いたのはきっと大人の事情があったのだろう。

映画版の「幸福の硬貨」のメロディーラインが素晴らしくて蒔野と洋子の距離感を絶妙に表現していた。きっと福山雅治は猛特訓したに違いない。僕は映画の蒔野のように復活する事ができるのだろうか?この悲劇を変えていくような未来を作ることができるのだろうか?

映画が終わり、外に出ると暗い夜空に月が浮かんでいた。それはまるで「幸福の硬貨」に見えた。

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