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「花巡り夢語り」~出会い

こんにちは亀甲人(キッコーマン)です。

先日、歴史探検家の友達「松倉ジョー」さんを、遺跡発掘現場へ訪ねていきました。

広い竹藪の一角を発掘調査中で、地中からおびただしい墓石が出てきたのです。200個ぐらい有り、何故埋められていたのかは不明ですが、どれも今から300年くらい前のものでした。

墓石は地中深く埋まっていたので、全く雨風に風化していません!だから文字などが超リアルで、ドキッとしましたよ。

よく古いお寺などへ行くと静寂な雰囲気に包まれたりしますが、あれは建物や墓石やお地蔵さんがいい感じで風化しているからなんでしょうね。

刻まれた文字が真新しい墓石群は、現在の墓園と変わらず賑やかで、久しぶりに地上に出て来て思い出を皆で語り合っている様でした。

そんな難しく刻まれた文字の中で、特に目を引いたのは「幻花童女」と彫られた墓石でした。きっと江戸時代故に、幼くして虹を渡った幻の花の様な子供達が多かったのではないでしょうか。

その墓石は生命力に溢れ、ふ~っと大きく息を吹き返しながら、小っちゃな女の子が「あ~ぁ、よく寝た~!」なんて言いながら飛び出して来た様な錯覚を覚えましたよ。

まさか…とは思いましたが…その夜、夢に出てきたのです!

👧ねえ、ねえ、亀甲人のおっちゃん!世の中は随分と変わったんだねぇ、でも花の美しさは永遠に変わらなねぇ、私の名前はね、え〜っと「とわ」って言うんだよ!

ねぇねぇ、チョット遊びに行こうよ!私と一緒に居れば花の言葉が聴けるんだよ、私はあっちの世界では花のお世話をする係だったから、お花と話せるんだ!きっと、おっちゃんにも花の言葉が聞こえるよ!とケラケラ笑いかけて来ます。

私は「ヤバいのに出会っちゃったな~」座敷わらしか〜?なんて思いながらも、興味本意で出かける事にしたのです。

そして「とわちゃん」との不思議な花を巡る夢物語が始まったのです。

つづく…




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