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言葉選びは色に新しい名前をつけるくらい難しい(中村)

言葉が苦手です。思っていることや感じていること、自身の中で渦巻くものはすごく多い性分だと自分は思うのですが、それを人に伝わるような言葉にすることが滅法苦手。
タイトルにもありますが、私にとって言葉選び・文章作りは、この世にまだない、色に新しい名前をつける行為と同じくらい難しいことのような気がしています。(※あくまで自分にとって、です)

色相環と色の名前

皆さんは色相環ってご存知ですか?色彩の勉強をすれば必ず使うことになるもので、多分画像を見たら知ってる方も多いかもしれないですね。色のグラデーションが一周して円になっているやつです。(元々『色』に興味があり、学生時代に色彩検定を受けたりして、その時の知識は今でもとても役に立っている)
その中から一点の色を取り出してみると、わかりやすい色なら「赤」とか「青」とか言えますが、少しずれた部分の一点を取っても、やっぱり同じような色。でも実はある程度それぞれ名前がついていたり、規格としてコードが割り当てられたりしていて、いかに見分けられるかという難題が色彩検定では問題として出題されてたりします。
フェリシモという通販サイトがありまして、私も時々利用するのですが、ここに500色の色鉛筆が売ってるんですね。しかもその500色全てに、独自の色の名前を付けていて、、初めて見た時はかなりびっくりしました。

500色の色えんぴつ TOKYO SEEDS | フェリシモhttps://www.felissimo.co.jp/500/

無限の色と言葉選び

色って、12色のクレヨンだと、かなりはっきりとした名前がありますよね。とても伝わりやすい、名前そのものがその色の印象であり輪郭であり、大抵の人であれば想像がつく色。
でもそんな色も本当は無限に存在していて、私が言葉を選ぶときは、そんな無限の中から手探りするか、あるいは身近にある言葉を使うか、という感覚になります。迷いが出るのは、身近ですぐわかる「赤」や「青」で、自分の言おうとしていることが相手に伝わるんだろうか?と思ってしまうのです。

伝えたい気持ちと色

人の心はグラデーションで、ただのON/OFFではない。急速に変わることもあるし、色と色の中間、そのまたさらに中間という具合に、とても言い表せない気がしてしまって、発信することを躊躇してしまいます。
それが、「自分の気持ちや思いを晒すのが怖い」「間違って伝わったらと思うと世に出せない」ということなのだと思うのです。
もっとストレートに、だけど中間の中間の中間の色があるのだということを伝えられるようになったら、、そうなったらいいなと思います。

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