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解決への筋立てが上手な人(阿部)2024/01/10

仕事のプロジェクトであったり、社内の改善活動でもいろんな問題・課題が飛び出してきます。周りには問題への向き合い方や解決への筋立てが上手な人がいるのですが、よく観察して気づいたことがありました。
結論としては「目の前の課題そのものにフォーカスしすぎない」ということではないかと考えています。


木ではなく、森を見る

問題の「部分ではなく、全体を見ている」ということ。
仕事では担当業務が細分化され、活動領域が決められますが、そうすると問題への向き合い方も局所的になってしまう傾向にあります。
そうした状況に置かれたときに、問題に対して前後の関係性や関わる他者の動きや思いを想像できるかどうかが重要です。時間軸も「現在、過去、未来」と変化させていろんな角度から問題を見ています。
全体のつながりを意識し、自分が提案する改善案やアイデアは問題に対してどのようなインパクトがあるのか、または局所改善で問題を複雑にしてしまっていないかなど、広い視野で思考しています。

いま解決できないことを手放す

「自分たちではどうすることもできないこと」
「確認しなければ真相がわからないこと」など、
問題を前にしたときに、自分たちで解決しようと考えてしまいがちです。さらに悪い時は、勝手に妄想を膨らませ要らぬ不安や課題を再生産してしまう場合です。そうなると議論は袋小路に迷い込みます。
そんなとに問題に対する筋立てが上手な人は、「解決できること/できないこと」をきっぱりわけて考えています。
この場にいるメンバーや持っている権限、リソースで変更できることは何なのか、自分たちでコントロールできることはどの範囲なのかを見極め出来る手をうっていく。
自分でどうにもならない課題は、解決できそうな他の有力な人に相談し、自己解決しないという選択肢もあります。

自力思考に頼りすぎない。考えすぎない

責任感が強い人や完璧に仕事をこなしたいと思う人ほど、自分の力だけで答えを出そうとしますが、それはあまり良い方法ではありません。自分がすでに持っている知識でしか答えは出せず、ブレイクスルーすることができないからです。
また、どんな問題も完璧な解決方法はわかりません。持っている知識や想像だけで解決するのは難しい。ある程度の予測をつけて実行しつつ軌道修正していく。そのときに、問題解決が上手な人は、最初から解決方法を決定事項としません。あくまでも実験的であることをうまくメンバーに共有し、他のメンバーが指摘しやすい空気感をつくっています。

自分なりの仮説を持つ

上で書いたことと若干矛盾しますが、自分なりの考えはしっかり持っています。仮説は立てておく。仮説がなければ、その後の検証もできないし、指摘に対する判断もできません。
解決のためには譲ってはいけない部分もあります。肝となる部分をは抑えつつ、改善を回していく必要があります。

日頃から信頼を積み上げている

問題解決のために協力してもらう、またアイデアを受け入れてもらうにはその人が信頼されていなければなりません。どんなに素晴らしいアイデアだったとしてもやり切ることができない人、様々な意見の中で不機嫌になってしまう人、言いっぱなしの人ではアイデアを受け入れることは難しくなります。
これは日々の仕事の中で見られているので、信頼を積み重ねていくしかありません。そして、日々信頼を得られる仕事をする人は、依頼や相談も増え、さらに評価されるという好循環に入っていきます。ホント常日頃から誠実な仕事をコツコツとやっている人は強いですね。見習わねば。

以上、いろんな人を観察して見えてきた5つのポイントです。わかりやすいテクニックではないので、日々鍛錬が必要ですが、これからどの仕事でも求められる能力です。少しずつでも問題解決へのアプローチを上手にしていきたいですね。

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