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非日常から新たな日常を発見することのすばらしさ(阿部)2023/07/03

長野でWebの仕事をしていると観光サイトの構築やコンテンツ支援をする機会も多い。観光サイトを見てまわると、非日常をうたった観光コンテンツがたくさんでてきます。

  • 非日常を感じる旅

  • 非日常でリフレッシュ

  • ここでしか味わえない非日常体験 などなど

実は以前から「非日常を体験する」とはどういうことなのか、ピンと来てなくて、旅に「非日常」を求める動機や魅力についてよくわからなかった。

おそらく、旅先でしか味わえないユニークな体験を追求したいのだろうと想像はするのですが、それだけでは「非日常を体験したい」という気持ちと結びつかず、なんとなくすっきりせず、もやもやしていました。

しかし先日、大学時代のことを思い出し、ふと日常と非日常について自分の中でしっくりとくる考えが浮かんできた。

私が生まれ育った長野県上田市は、全国でもトップレベルの晴天率を誇る場所です。雨も少なく、空気がカラッとしていてとても過ごしやすい気候が自慢です。

高校まで長野で過ごし、大学進学のために富山へと移ったのですが、しばらく暮らすうちに気分がどんよりと暗くなっていったのです…。
富山は曇りが多く、雨ばかりで湿度も高く、うんざりしていました。

富山での大学時代を語るときに、この天気のエピソードを話すことがあるのですが、この体験こそがまさに「非日常体験の魅力」だとわかったのです。晴天が多い快適な日常があったことで、富山のどんよりとした天気の非日常を感じさせてくれていたのです。
この非日常を体験したことで、太陽のありがたさ、晴天でカラっとした気候のありがたさに気付けた。日常にあるはずのものが、改めて特別なものだと感じられたのです。

非日常を体験することで、日常の捉え方が変わる。世界の見え方が変わる。そのキッカケを得るために、みんな非日常を感じに行くのか!そういうことか!と一人で納得してました。
このことに気づくのに10年以上かかりました…

「非日常の体験」は、単に旅先での特別な出来事だけではなくて、日常の中にある色々な可能性や驚きに気付くことで、それによって自分自身の心も豊かにしてくれます。

日常の中に眠る非日常を見つけ出し、新しい刺激を求めて成長していきたいものです。


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