つまりはパンツ入れ

「ブリーフケース」とは書類を入れるカバンのことだ。誰もが思うことだろうが、パンツを入れるケースに思えてならない。「違うんだ、パンツケースとは違うんだ、書類入れなんだ」と思えば思う程パンツケースに思えてくる。
ビジネスマン必携のブリーフケース、ビジネスマン必携のパンツケース。

小さく折り畳まれたブリーフがみっちりと詰まったプラスチック製小さな入れ物、それがブリーフケース。
ブリーフケースの中では、会議でのプレゼンテーションの前や大切な商談の前のパンツの穿き替えに備え、洗い立ての真っ白なブリーフが詰め込まれた状態で待機する。ビジネスマンはトイレの個室でブリーフを穿き替え、身も心もブリーフも真っ白にしてそれぞれのビジネスに備える。
慌て者のビジネスマンは、急いで履き替えようとして手が滑り、ブリーフをトイレでぶちまける。そんなビジネスマンに「ブリーフ貸しましょうか」と隣の個室から天の声。世の中捨てたものじゃない。ブリーフが証明する生善説。

ブリーフケースという言葉を聞く度、そんな光景が浮かんでくる。
そして、ブリーフケースを持ったブリーフ男達は、ブリーフィングというパンツ集会を開くのだ。

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