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リーダーの永遠の課題 「部下を動機づける」

意欲やモチベーション(動機づけ)は仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
働き方の多様性が進み、また、パーソナライズされた育成が求められる今は、部下のモチベーションをどのようにして高めれば(維持すれば)よいか、お悩みのリーダーは多いと思います。
今回は、モチベーションの向上やその成長を促す点で注目されてきた「1on1ミーティング」について考えてみましょう。

1on 1ミーティングのメリット

1on1ミーティングがなぜ多くの企業で導入されているのでしょうか。
一番の目的は、部下の成長促進と能力開発です。上司と話すことで、悩んでいたことの解決の糸口が見つかったり、新たな自分の能力を自覚したりすることができます。また、「どのような仕事をしたいのか」などの部下への問いかけは、部下がやりたかったことや現状の不満などを引き出します。思考の言語化は、自分で考える力を養うことの促進にもつながります。
そして、1on1ミーティングを実施することで上司と部下の距離感が縮まり、信頼関係の構築につながります。
上司が自分のことを理解してくれている、自分の声をしっかりと聴いて応えてくれるという信頼感は、部下のモチベーション向上に反映していきます。それは離職防止にもつながることでしょう。

1on 1ミーティングを実施しても…

しかし、「1on1ミーティングを導入したがうまくいかない。それどころか現場から不満が続出している」というお声もお聞きします。
それは、1on1をただ導入しただけではうまくいかないからです。

<失敗パターン>
やらされ1on1:報告しないといけないからやっている。目的・やり方不明1on1:明確な目的がないままやっているため、お互いに時間の無駄と感じる。
やっているふり1on1:日々のコミュニケーションでやれていると思っている。実はやっていない。
独りよがり・説教的1on1:結局上司の説教や業務指示が中心で、メンバーの心理的負担に。
業務との天秤・なし崩し1on1:多忙を理由に制度だけが存在している。

導入前の準備とコーチングスキルが大事

「他社で成果があがったらしいからうちでもやろう」と思っても、他社と自社では体制や組織風土も異なっているはずです。自社なら何を目的とするのかを明確にし、必ずそれを全社に共有することが重要です。
実施に当たっては、どうすれば実施可能かなど、現場最適化が必要です。

<コーチングの役割>
・相手の能力を最大限に引き出す
・自ら行動を取れるように促す
・部下が持っている能力や意欲を引き出す

<必要なスキル>
・傾聴
・質問
・承認

自社に適した1on1ミーティングを設計し、部下の能力とモチベーションを引き出しましょう。

※参考情報


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