見出し画像

カッコいいこと ダサいこと

 今日は周りに向けた意見というよりももっと内省的な話を書こうと思います。
 みんな「あれはカッコいい」「これはダサくね?」という感覚を使って生活しているでしょうか?僕の身近な友人たちは意識してる人が多い気がします。大抵の人間は歳をとるにつれてカッコいい、ダサいという感覚を判断基準として置くことが少なくなっていくと思います。楽しいか、気持ちいいか、やりたいか、自分に得があるのか、そういった打算的で俗っぽい考えが思考のプライオリティーになっていく…そんな感覚を僕は嫌います。それが大人になることなら、自分は大人にはなりたくないなと思っちゃいます。
 そんな感覚の根底にあるのは理性なしに突き動かされている人間を参考にしたことはない、という経験です。もっと簡単に言うと、自分の中でアイコンとなっている人間や登場人物がそんなことはしないと思うから。自分がどういう人間になりたいかと問われれば、『カウボーイビバップ』のスパイク・スピーゲルのようで、『シティーハンター』の冴羽獠のようで、『銀魂』の坂田銀時のような人間になりたいと僕は答えます。今となって考えるのは、物語の中で彼らは良いところだけを描かれているが、描かれていない部分ではどうだったのか。それは読者である自分の想像次第です。自分が彼らに憧れた記憶を汚したくないという我儘もありますが、彼らは僕の理想通りだったのではないだろうかという結論は変わりません。

 アイコンにした、憧れた人たちがしてた行動を参考に自分はカッコいいかダサいかの判断をします。そこに僕自身の考えが含まれないわけではありません。なぜなら彼らに憧れたのは僕で、彼らを見習おうと決断したのは僕なわけですから。
 皆さんもこれまで生きてきて、憧れた人の1人や2人いるでしょう。それは身近な親や友人である人もいるかもしれませんし、俳優やアーティストの人もいるかもしれません。ある事柄について、「自分はこうしちゃったけど、彼or彼女ならどうしていただろう」という視点は、もしそのアイコンになった人物と全く違う仕事や生活をしていたとしても、そしてどれだけ歳を重ねても大切だと思います。


 ここで、「憧れた人物なんていねーよ」と反論したそこのあなた。憧れたまでも行かなくとも、尊敬する人、感謝する人すらいないあなたはダサいですねえ。「俺は俺」「私は私」、そんな感覚も時には必要ですが、人間は社会動物であるという事実をどこかに忘れてきてませんか?他者への感謝、尊敬、思いやりの心はどこに行ったんですか?憧れた人物がいないというのは、それだけ無機質で刺激がない生活を送り、感受性のカケラも無い性格になってしまったという恥ずべき点です。そんなあなたは今からでも遅くないので、本や漫画を読む、アニメを見る、歴史を振り返る、ゲームをする等して他人の人生から吸収することを覚えましょう。自分の人生は一度しかありませんが、他人の人生を知るというのは体力の限りできることです。自分の人生において、"来るその時"のために、他の人の行為とその結果から予習しておくことは一度の人生を効率よく、楽しく生きるための良い手段だと思います。


 僕がダサいと思うのは、僕の憧れた人なら絶対にしないことをやってる人を見た時、その人が憧れたであろう人を全く参考にできてない人を見た時、参考にした人すらいない=むしろ自我がない人を見た時、そして過去の自分です。
 過去の自分、特に中高生の時期の自分はダサかったなあと多くの人がそう思うのではないでしょうか。無論僕もその内の一人です。過去の自分はそれなりに厳しめの学校に身を置いていたためか、私生活においては自分のやりたいことをやりたいだけやる生物だったように思います。だからこそ、今大学生という1番みんなやりたいようにやるこの時期、過去の自分と重なるダサいことはやりたくないなと思ってしまいます。他人にも「あいつはダサいな」って思うのは過去の自分と同じようなことしてるからです。

 歳をとるにつれて、過去のダサい自分というのはどんどん蓄積されて行くように思われます。ですが、22歳となった現在、そのフェーズを少しずつ脱し始めたのではないかという感覚があります。もちろん「ダサいな」と思う部分は20.21歳の自分にありますが、これは良かったんじゃないかと思える過去もどんどん増えてきました。これを大人になること、とするならば甘んじて受け入れましょう。なんなら早く大人になって理想の自分に近づきたいです。何年か経った後に「やっぱあれはダサかったな」と思うかもしれませんが。

 「あの頃はカッコ良かったな」と全肯定できる日が来るのであれば、それは自己発展の終わりを意味しているような気もします。
 でもその時本当に自分が大人になったと思うのでしょうね。



 今日はこのくらいにしときます。わかりやすい話にはなったかなと思います。イイネ押しといてくれるとありがたいです。ではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?