カッコいいとは何か

新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|2文明開化と「カッコ悪い」

私たちが、自分は「カッコ悪い」と思われていないかを心配するのは、一つに、新しい環境に飛び込んでゆく時である――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」を考えることだ。

※平野啓一郎が序章で述べる通りの順で

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新書『「カッコいい」とは何か』|第4章「カッコ悪い」ことの不安|1「カッコ悪い」とは何か?

「カッコよさ」は、最初は、〝憧れの誰か〟という他者を経由してこそ追求されるべきものなのかもしれない――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」を考えることだ。

※平野啓一郎が序章で述べる通りの順で配信させ

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新書『「カッコいい」とは何か』|参考文献

「そもそもが、主観的で、多様性に富んだ「カッコいい」を巡る議論なので、私の思い込みを一方的に説いても不毛で、どうしても具体例や参考文献の引用が多くなった」

このノートでは、本書の巻末に収録されている参考文献を一覧にしました。ご自身の「カッコいい」について考える際の一助になれば幸いです。

参考文献

見坊豪紀『〈’60 年代〉ことばのくずかご』、1983年、筑摩書房
見坊豪紀『ことばのくずかご』

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|4何が「カッコいい」のか?

一旦、それに「しびれる」経験をしたあとで、反復的にその「カッコいい」ものに触れ続けることによって、恐らくは生理的興奮の回路が出来、ますますのめり込んでいくのだろう。それが、ファンになる、ということかもしれない――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッ

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|3心理学から見た体感主義

生理的反応は、必ずしも一対一で何らかの情動に結びついているわけではないのではないか? なぜ震えるからといって、恐いと感じるのか?――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」を考えることだ。

※平野啓一郎が

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「おもしろい」は消費されるが、「カッコいい」は時代を超える。

凄まじいスピードでコンテンツが消費され消えていく。

丁寧にプロが作れば、注目される時代は終わってしまった。

一時的な熱狂を起こすコンテンツがあったとしても、次々と人々の関心は移り変わっていく。大きく話題になった映画、小説、アニメなどの作品も、数年が経つと、ほとんどの人はうっすらとしか記憶していない。

そんな時代において、記憶に残る作品を作るためには、「カッコいい」とは何かを考えることが非常に

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|2ドラクロワ=ボードレール的な〝体感主義〟

「カッコいい」対象は多様であるので、何に「しびれる」かというのは、自分がどういう人間であるのかを、その都度快感とともに教えてくれることになる――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」を考えることだ。

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新書『「カッコいい」とは何か』|第3章「しびれる」という体感|1生理的興奮としての「しびれ」

「カッコいい」という判断は、本人にとって、絶対に疑い得ない根拠を持つこととなる。「しびれる」というのは、飢くまで一つの表現だが、とにかく、そんなような何かが、もし体を駆け巡らないならば、それは、人がどれほど崇めようと、自分にとっては、「カッコいい」対象ではないのである――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そし

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|4「カッコいい」は受難の時代か?

「カッコいい」には、人に憧れを抱かせ、そのようになりたいと模倣・同化願望を抱かせる力があるが、だからこそ、引き起こされる問題がある。意識的な政治的悪用は既に批判したが、もう一つは、修整の影響である――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考

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新書『「カッコいい」とは何か』|第10章「カッコいい」のこれから|3「カッコいい」の今日

私は何度となくマイルス・デイヴィスやボードレールなどの言葉を引用したが、「カッコいい」とされる人々の必須の条件は、「カッコいい」名言を有している、ということである――。平野啓一郎が、小説を除いて、ここ十年間で最も書きたかった『「カッコいい」とは何か』。7月16日発売に先駆けて、序章、終章、そして平野が最も重要と位置付ける第3章、4章を限定公開。 「カッコいい」を考えることは、「いかに生きるべきか」

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