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「パタリロ」の効用

録画しておいた小澤征爾さんのウイーン・フィルとの共演を録画で観ています。
村上春樹さんは朝日新聞への寄稿で小澤征爾さんについて「不思議なことに、彼がネジをひとつ締めるたびに、その音楽は少しずつより自由で、より風通しのよいものになっていくのだ。」と綴っています。
小澤征爾さんが指揮するウイーン・フィルを観賞しながら「風通しのよい音」を探して、ハープのように小さな点を打っていくような音に耳を澄ますと普段はあまり馴染みのないフルオーケストラの演奏は違ったものに聴こえます。小さなキッカケが新たな扉を開くことがあります。
最近、「ボードレール詩集」を読むキッカケになったのはまず間違いなく「パタリロ」です。
そこで健全な少年少女を対象にした「花とゆめ」の掲載作品に退廃的な要素があったのか考えでみました
「バンコランをソドムの男と見抜き、与えられた任務を遂行しようとする銀狐のマリオン」
「パタリロを暗殺するために派遣されたマライヒを改心させたバンコランの手腕」
「世にも美しい華を育てるミロール」
「学園でNo.1の座を護るために猫娘を監禁した委員長に対するアスタロトの仕打ち」
それなりに退廃的な要素はありますね。それが「ボードレール詩集」に繋がったのでしょう。
週末に大切な試験を控えている中で高熱を出してしまいました。勉強から逃避をしたくて、全くの無関係な事を書き連ねました。
#エッセイ
#パタリロ
#漫画



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