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私は安眠枕になりました〜リプライズ〜

ある日の夕方です。電車の座席に座って、スマホを見ているときに隣の女性がこちらに寄り掛かってきました。疲れていたのでしょう。寝ぼけていることは容易に察しがつきました。
電車の中では周囲の視線もあります。取り敢えずはその女性とは逆方向へ身体をずらしました。それでも座席の隅に座っていたので移動距離は数センチ未満です。こちらの動きで相手の女性も隣に寄りかかっている事に気づいたようでカラダを直立に起こします。しかし、疲れているのでしょう。直ぐにこちらに寄り掛かってきました。
隣の女性の頭が私の上腕二頭筋の辺りにキレイにハマりました。ジグソーパズルの凸と凹がきっちりハマる感じです。大した負担ではない、誰かの役に立っている、寝ているところを起こしても良いことはありそうも無い、そんな理由でそのままの状態でそっとしておくことにしました。
下車駅に着いたときにラッキーなことに彼女も同じ駅で降りる用意を始めました。お互いに視線も合わせず、無言で電車を降りました。
彼女の安眠枕の役目を果たしながらスマホで「英国放送協会(BBC)」の記事を読んていました。その時に読んでいた記事から引用します。

Everyone has a story to tell. All you have to do is write it! But it's not that easy." – Frank McCourt
《誰でも伝えたい物語を抱えています。あなたはそれを書き記すべきです。しかし、簡単ではありません。〜作家 フランク・マコート》
https://www.bbc.com/travel/article/20240314-an-irish-writing-professors-seven-stop-literary-crawl-of-dublin

この件では何も起こりません、始まりません、お隣さんは寝落ちした、オチはないけど誰かをホッコリさせる可能性はあり得る。
そんな理由で私の中でテーマ(主題)を超えたオブセッション(執着?)に成長したので取り敢えず描いてみました。。

 

#英語
#エッセイ
#休日の過ごし方
#BBC









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