見出し画像

名前ともうひとつのアイデンティティ

わたしが入ったころ、3棟立っているうちの1棟は満室で、ひとりで2棟に入居することになった、こんな広い家をひとりで使えてラッキー、と思ったけれど昼間はひたすら暇だしさみしい、口笛の練習とかしてたくらい、

隣の1棟に遊びに行きはじめたら髪型がほぼ坊主?ベリーショートのNと話すようになった、ここでは名前とその次に病名を聞かれる、Nは双極性障害とあとなんとかと言っていた、17歳のSもいた、彼女は若いためまだはっきりと診断名はついてなかったのかな?リストカットの傷が痛々しいけれど年が離れ過ぎていて話してみると楽しかった、もうひとりOという子もいた、軽度知的障害だけどお母さんである、よくお子さんの写真を見せてもらった、

この4人でご飯に行ったり、リビングで話すことが多くなった、が、ほどなく問題が起きて(SがOにたかっていたらしい)Sは他のところにある棟へ、Oも前々から決まっていた事だけれど母親と暮らす事になってホームを出て行った、

そうしたらある日Nがおかしくなってしまった、精神のバランスを崩したみたいで、自殺未遂を起こすようになった、わたしもすんでのところで飛びかかられるところだった、結局、Nも退去になり、このころはホームにわたしとあと2人くらいしか残らなかった、前途多難である、

この記事が参加している募集

眠れない夜に

統合失調症発症からの浮き沈み激しくも楽しい生活を書いてます、サポートしてくれたらとても喜びます