ダダップ
dadap
Erythrina variegata
マメ科 デイゴ属
バリ語 dadap / kayu sakti
英語 erythrina
日本語 エリスリナ
別名 dapdap / dadap ayam
インド、マレー半島が原産の常緑高木。葉は大きな幅の広い葉を3枚つける三出複葉。高さ15〜20mにもなり、生垣として利用される。沖縄の花デイゴに似ているが、ダダップはとても背が高くなる品種。
冷 性
利用部分
葉 解熱、リウマチ、咳、不眠
花 生理不順
樹皮 利尿、痰、喘息、リウマチ
作用
解熱作用
抗炎症作用
止血作用
生理不順
抗リウマチ作用
バリでカユサクティ (霊能力のある木) と呼ばれるダダップは、バリの家庭に欠かせない木かもしれない。 オレンジ色の花は木が大きくならないと咲かないらしい。 大きくなる前に木を切ってしまうので、花が咲くことはほとんどない。
アジュマンという供物を作るとき、器にダダップの葉をのせてから、その上に果物などを置く。 お清めの水をかけるときも、 ダダップの新芽の部分を使うこともある。
また仮の祭壇を作るときも、この木を使う。 幹を4本切って地面に刺しておくだけで挿し木になり、生きている祭壇のできあがり。 この生命力の強さ、魔よけの木とされることからサクティ (霊力)と呼ばれるのかもしれない。
冷の性質を利用して、熱が出たときはダダップの葉を使って冷やす。 若い葉をとり、丸めて手でもんでしんなりとしたら、 額やわきの下、おなかなどの熱い部分に貼り付けて身体の熱をとる。 身体の熱が取れる頃には、 ダダップの葉はカラカラに干からびていると言う具合。 ただし、使う前に虫などが付いていないように注意しよう。
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