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私を元気づける言葉たち

日本では人事異動の季節だ。
 
新しい役職や部署への異動に期待で胸を膨らませている人もいれば、希望していた配属ではなく新年度を憂鬱な気分で迎える人もいるだろう。
 
かくゆう私もワクワク感をもって新年度に臨むというわけではない。
 
「自分はなぜここにいるのであろう」 
時折、職場での存在意義について自問し、悩むこともある。
 
そういう時に必ず思い浮かべる言葉がある。
ご存じのかたも多いと思うが、ここで紹介したい。
 
①   おいあくま
 
お 怒るな
い 威張るな
あ 焦るな
く 腐るな
ま 負けるな
 
出所は、旧住友銀行の元頭取であった堀田庄三さんだと言われているが、諸説あり。
色々なところで引用され、バリエーションもいくつかあるようだが、今の自分には「腐るな」「負けるな」の文言が心に響く。
 
ちょうど日本経済新聞の「私の履歴書」で東急会長の野本弘文氏が登場しているが、決して本流とはいえないご自身のサラリーマン人生についてこう述べている。
 
3月1日付日経新聞引用
――決して腐ることはなかった。どこにいても、自分で楽しくやればいいやと思うようにした。腐っていたって毎日はつまらない。たとえ希望通りにいかなくても、与えられた仕事で第一人者になるよう取り組んできた――
 
これを読んで、仕事に対して愚痴を言うのが恥ずかしくなった。どこにいても自分の役割はあるはずだ。
 
➁人間万事 塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
 
言わずと知れた中国の故事成語で、一見良くないことに見えても、長い目でみればそれは良いことかもしれないという意味。目の前の状況に一喜一憂せず、大局的な観点から物事を捉えて、じっくりと取り組んでいくことが重要という格言だ。
 
この言葉通りの状況を記者時代、目の当たりにしてきた。
例えば、とある大手企業の副社長は人望が厚く、社長になると確実視されていたが、なぜか子会社の社長として出され、別の役員が社長になった。その後、その親会社に不祥事があり、頭を下げて、辞任。
当時、企業体質に問題がありとメディアからも厳しいバッシングを受けた。人望の厚い方がトップになっていたら、不祥事が起きなかったのでは、とか色々な見方もできるけれど、ただただ、人生って何がよくて何が悪いのか、一地点をみただけではわからないな、と実感したものだ。
 
 ③人間至る処青山(せいざん)あり 
 
これもよく使われる言葉。
青山は「骨を埋める場所」のことで、「世の中その気になれば何処ででも死ねる。なので、故郷を離れ世界に雄飛するのに躊躇してはいけない」
ということのようだが、

青山を「青々とした木が茂るような、活躍できる場所」ととり、自分が夢と希望を抱いて頑張れる場所はどこにでもあるという意味もあるようだ。

これらの言葉を自分に言い聞かせながら、新年度を新たな気持ちで迎えたいと思う。

https://twitter.com/ATF_TOKYO

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