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ウサギとカメ

「私ってウサギとカメのお話でいうところのカメだという自覚が出てきてから、随分楽になりました。」

つい先日のカウンセリングで、私はここ最近で1番の気づきとしてこんなことを先生に話していた。

先生は、
「カメだったとは知りませんでした。」と少し驚いた表情をされていた。

先日の記事の中でも、自分の人生が周回遅れだと書いた。なんだか靴紐がほどけていて躓いて、その靴紐を結ぶために下を向いていたら、周りの友人や知人がどんどん出世したり、結婚し、子供が生まれ、どんどん先に進んでいた感じ。焦りがあった。みんなと同じ速度で進まなければと思っていた。

もちろん私が自分のしたいことを追求していたのもあるけれど、性被害という事実は人生において大きな躓きとなった。
性被害によって自分に自信が持てなくなったし、自分のことが嫌いだったし、人に愛されるとか人を愛するということができない人間になってしまった。
それはすごく悲しいことなんだけど、それによって得た感情や経験もある。

人生に躓きながら、私はマイペースに、人より遅い速度で自分の人生を進んでいるんだな、ある時そんなふうに自分の胸にストンと入ってきた。

他者と同じ幸せや喜びを私は味わえないかもしれない。
だけど私だけの幸せが必ずあると信じている。

「人より何でも遅いから、きっと幸せも後から遅れてやってくると思います。先生、私、長生きすると思います。」

カウンセリングを受け始めてから数年。私の変化を見守ってくださった先生は、胸がいっぱいだと仰ってくれた。

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