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そのとき、あなたは、何を着てた?

現在上智大学で開催中の、性暴力と服装について考えるインスタレーションに行ってきました。

見るにはなかなか勇気がいりましたが、行ってよかったなと思います。
性暴力被害時の服装は、肌の露出が多いものはなく、どれも普段着でした。
小さな女の子のピンクのパジャマが展示されており、それが一番辛く、直視することができませんでした。

性暴力被害に遭ったとき、「あなたがそんな(露出度の高い)服装をしているからだ。」と被害者が責められることがあると聞きます。また、展示された服装の一つ一つのエピソードを読んでいると、被害後に友人や支援者からの心無い言葉に心を閉ざし、被害を訴えられないケースも多いと感じました。痴漢被害後の「社会奉仕できてよかったじゃん。」という言葉は同性からの言葉としてとても衝撃でした。私たちの体は身勝手な思考を持った人たちの奉仕のために存在しません。

被害者は女性ばかりではありませんが、性暴力は加害者が100%悪く、被害者は責めを負う立場ではありません。あなたが何を着ていようと、関係はない。責められるべきは加害者です。

今回日本で初めて開催されたこの企画は、改めて私たちの中にある『被害者があんな格好をしていたからだ。』という思い込みを改めさせるものでした。

少しでもこうした取り組みを多くの方に知っていただけたらと思います。

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