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力の抜き方は『人をダメにするソファ』で学べ!

「いや〜、このクッション、人をダメにしますね…zzz。」

乳飲子を抱える先輩の家に遊びに行った時、私はあるものを見つけました。そのあるものに寄りかかりながら先輩が授乳をしていたのです。

あまりに気持ちよさそうなので私もちょっと寄りかからせてもらいました。
結果、冒頭のセリフを吐きながら人ん家で爆睡してしまったのです。

そのあるものとは、そう…。

人をダメにするソファ(俗称)です!

あ、体にフィットするソファという正式名称があったのね!失礼しました。

体験したことがある方はわかると思いますが、これ、本当に気持ちがいいんです!

体がビーズの中に沈み込む感じ?名前の通り、体にピッタリフィットします。すると力が自然に抜けるので、すごくリラックスできる。最終的に「もう何にもしないやー。」と人間の動きを停止させてしまうのです(言い方)。

さて、介護施設や病院などで、違うタイプのビーズクッションがよく使われているのをご存知でしょうか?
介護現場では、寝たきりの方などの体の向きを変えるために使います。

人間の体って不思議なもので、点で体を支えるより面で支えた方がリラックスできる、と言われています。点で支えると筋肉が緊張するので体が固まってしまいます。それに比べるとビーズクッションは面で広く使えて、体の圧を逃がしながらリラックスした状態で体を保つことができるのです。

体の力の抜き方がわからない

なんでこんなことを書いているかというと、私が常に体に力が入っている人だったからです。

フランスにいる時、お世話になっていたマダムによく言われました。

「いつもすごく肩に力が入っているから、体が縮こまっているよ。」

これは人に指摘されるまで全く気が付かなかったんですが、体に力が入り過ぎていつも緊張していました。力の抜きどころがわからなくて、肩こりはひどいし腰は痛いし、もう散々。体と連動するかのように心もいつも気を張っていて、怯えていて、頑張らなきゃー!って思っていました。

亡骸のポーズなのにガッチガチ

そこでリラックスのために始めたのがヨガです。
数あるヨガポーズの中にシャヴァーサナというポーズがあります。
別名亡骸、死体のポーズ。仰向けになって全身の力を抜く休息のポーズです。最高のリラックスポーズなのですが、私はこれですら体の力が抜けませんでした。

体がガチガチ過ぎて亡骸になりきれないんです。


人をダメにするソファに寝ている自分を想像する

体も心も力が入っていて緊張する…。これって結構疲れるんですよねぇ。なにかいい方法がないかと考えていた時、あの『人をダメにするソファ』に寄りかかった時のことをふと思い出しました。

あの時のリラックスした気持ちと体の力の抜け具合、あれを思い出してみよう。

そして時々ソファに体を預けて横になる自分を想像するようにしてみました。

そうすることでどんな変化が起きたか。

まず心に変化がありました。
「今日はこのソファでダラダラするぞー、何もしなーい。なるようになるさー。」

この「なるようになるさー」が私には良かったみたいで、体の力も自然と抜けてくるようになりました。

いい意味でのいい加減を目指したのです。

するといつも緊張していた体とだんだん力が抜けて呼吸がしやすくなっていました。

考えてみると、私はいつも完璧でなければならない!と体が緊張していたと思います。だけど、完璧を目指さず、なんとかなるさーと思えるようになった時に心も体も楽になりました。

クッションに身を預けた時のあのリラックス感。人を動けなくするクッションという異名はあるけれど、それくらい力を抜いていることが実は大切だとわかりました。

時々緊張することもあるけれど、なんとかなるさーと思いながら今は生きています。

いつかあのソファを買うことができたらいいな。そうすればいつでもリラックスした自分に戻れるような気がします。

素敵な週末を。






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