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レシピ覚えられないから全部まとめてクラウドにぶん投げたらスタッフの料理がうまくなったのはドラクエのおかげ

最近店舗でボケ倒し、ややこしいボケ方をするためにツッコむスタッフも少なくなってきたホンブダイゴです。
先日、学生スタッフに「ボケが雑です。」と評され、いささか落ち込み気味ですが、お笑いのセンスではなく料理の腕前を上げるべきなのは承知しています。

*料理についてのコラムですがアラフォー男のドラクエ表現についていけない方は離脱されるかもしれません。


記憶力ってどれくらいが平均なんですかね。


ぼく、空前絶後に物覚えが悪いんです。
ヤベーです。

「たまご買わなきゃ」と思ってスーパーまで行くと「何を買うんだったっけ?」と忘れて来た道を引き返したり。
「家の鍵かけなきゃ」と思って鍵を掛けて車に乗り込むと「あれ鍵掛けたっけ」とまたドアを確認したり。
「おい、俺のペンどこ行った?」って自らの手に持ってるっていう。D.C.
もうアレなわけです。 


ほんとに超絶怒涛に絶望するほど。
初期のファミコンどころか、たぶんゲームウォッチの上の画面ほどもないです。
ぼくのメモリー小型液晶並。



例えば

「はじめましてイトウです。」みたいに自己紹介とかされても、話してるうち1分もたたないくらいにお名前、忘れてるんですよね。
「あっはー。おもしろいっすねそれ。」とか話している途中「あっはー。」の部分でイトウは忘却。
壮絶に忘れます。一ミリもない。そう記憶にございません。

もうその先はビビりながらの会話。
3人いればとなりの人が名前を言って助かることもあるんですけど、あなたとぼくの2人きりではもう助かる見込みもないのです。

だから「イトウさん」のイトウは「~~~」みたいにもう声にならないくらいに小さな音量で「さん」のところだけめっちゃはっきり大音量で発音してたまにビビられます。
ジャスティス。


そんな霊長類最少メモリーを搭載するぼくですが、なんの因果か飲食店店長。

「いや、選んだのはお前だろと。」確かに。
「そう、選んだのはわたしだと。」承知しています。

お店のスタッフも調理を手伝ったりなので、料理の手順やら仕込みやらその他諸々をきちんと伝えなくてはいけないわけです。
ちゃんとやらなきゃ店回らなくなっちゃうしね。

言うなればなんでしょうね。

「メモリーは少ない。しかし大冒険。」

なんていうかドラクエ第一作の制作過程のようなとんでもない二律背反。

それでも、ぼくのなかの堀井雄二が



「やるしかないんや。」



そう言うわけです。

やります。
ドラクエ好きなんで。
ファミコン大好き松坂世代なんで。


昔から飲食の世界では「仕事は目で盗め」みたいなこと言われていていまして、令和の今でもあるのかもしれませんけど。

もうでもそれはちょっと時間がないですよね。
「お前に包丁を握らせるにはまだ早い。」とか言われてたら10年経ちましたとかシャレにならんのです。
そんなことしてたら竜王が世界を支配してしまいます。
冒険に出る前に世界は闇に包まれてゲームオーバーです。


そんなわけで、どんな訳かしらんけど。


冒険を進めるためにレシピを書き留めた本を元にスタッフと調理の練習に明け暮れる毎日が始まりました。

まあ、覚えておけないのでレシピは横に置きつつ。

何週間か立った後、まあそこそこにみんなできるようにはなったんです。
玉ねぎのスライスとオムライスができるくらいに。
冒険の序盤。スライムとオオガラスくらいは簡単に倒せるようになったくらい。

でもですね、ここで新たな問題が出てきたのです。

料理ってレシピがちょっとずつ変わって行くんですよね。
より美味しいものに変更されていくからちょっとずつ経験値が加算されて行くんです。

だからね。

あの、あれです


冒険の書なんですよ。レシピブックって。


でもってレシピブックは原本が一冊店にあるだけなんです。
みんなが進めた冒険を他の人はお互いに会ったときにしか確認できないんです。
だから冒険を進めていくんですけど「ロマリアで王様」という人もいれば「カンダタ倒したぜ」という人もいるし、中には「アッサラームでぱふぱふ」の人もいるんです。良いな。

ほら、でもやっぱり早いとこレベルも上げたいし冒険も進めたいじゃないですか。

そして考えました。

そうか。

「冒険の書を共有すればいいじゃないかと。(*レシピブックのことです)」

それからレシピはクラウドのストレージにアップするようにしたんです。
お店のパッドも駆使して変更点は直ぐに修正。
そしてリンクを共有してスタッフの誰もが閲覧できるようになりました。

のろのろと進む冒険はいつの間にか船に乗り、ラーミアを召喚するまでになりました。

冒険をともにするパーティー(*お店のスタッフ方のこと)は頼もしくなって行ったのです。


お店のレシピもですが、その後マニュアル類もクラウドで共有され情報の場所が一つに集約され、店舗運営も非常に楽になりました。

もう、店のスタッフたちは僕の右腕どころか、左腕と、両足です。
ぼくは胴体ぐらいの仕事しかしてません。

とにかくですね、最初は面倒かもしれないんですけど、情報の共有とアップデートをきちんとしておき、誰もが見たり修正したりできるようにしておくとスタッフの色々なスキルが上がるのが早いのでとても良いです。




そして伝説へ・・・あれ竜王はどこ行った。




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