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ジェッツ課長、会社やめるってよ。

ついに
ジェッツは、会社を去る。


何も変わりはしない。

ただ、淡々と仕事は回る。
何の問題もなく会社も回る。
そして、ジェッツのことも
すぐに忘れ去られるのだ。

会社関係者とは
誰とも、会わない。

そう心に決めている。

Living well is the best revenge.
最も良い復讐は、幸せに暮らすこと。

ただ、自分が幸せに暮らすことだけに
集中して生きるのだ。

ジェッツが、会社を去る。

ほとんどの人は動揺などしない。

だから、何の問題もない。

しかし、ジェッツに依存していた人たちが
何人か、存在する。

その彼らは、動揺することになる。

ジェッツは、誰とも会わない。

実在しているが、姿を見せない。
あの映画のように。

噂だけが一人歩きする。
尾ひれはひれをつけて。

そして、謎の人物。
興味深き、噂の人物となるのだ。

過去を知る人物から、
おもしろおかしく勝手な推測で語られる人物像は、
もう別人となるのだ。

だから、私は生きる必要がある。
けれども、
誰とも会わないように心がける。
それが、この物語をおもしろくする方法なのだ。

映画「ジェッツ課長、会社やめるってよ」

沈黙ほど、雄弁なのだ。

ジェッツに依存していた人間だけが、
価値観を揺さぶられるのだ。

ジェッツが居ないことによって。

爪跡は、残した。
だから、後はすべてを忘れるだけなのだ。

それが復讐なのだ。

依存していた人間に、
ジェッツ・ロスを起こすのだ。

そして、
私はそんなことも忘れ幸せに暮らすのだ。

会社に居続けることに疑問を持ち続けていた。

退職金の手続きをし、
退職金の金額を知りそれは、
「確信」へと変わった。

私が正解だったのだ。

泥舟から早く脱出をしたのだ。

色々苦しかったけれど、
結局のところその苦しさに助けられたのは、
私自身なのだと思う。

結果として、早く泥舟のことを忘れて、
さっさと第2の人生を歩むことができたのだ。

価値観の再定義。
生き方の再定義。

そんなことをする時期だったのだ。

考えることから、
逃げていただけなのだ。

そこに強制的に考えざるを得なくなっただけのことだ。

65歳で考えるか、
今考えるかの差だけでしかない。

それなら、今の方がよっぽどいい。

人生を踏み外してもいいんじゃないかな。

そんなことを思える時間が必要だったのだ。

幸せに暮らすことで復讐をする。

ありもしない、ジェッツという幻想に、
振り回される人物があの映画のようにいるかもしれない。

それには、
私は最後まで登場してはならないのだ、
あの映画のように。

そうすることで、「象徴」となるのだ。

誰かと比べても、
人それぞれの物差しで苦しむことになるのだ。
だって、幻想のジェッツだから。

あの映画にあった

進路相談が問うていた、
「あなたは、何になりたいのか?」
そして、みんなは、茶化すのだ。
真剣な問題だったはずなのに。

手に入れたものの無価値さ。
すべてを手に入れた者が消えた。
所詮、他人と比べるだけの価値観では、
人は不安なのだ。

ヒエラルキーの上層への憧れ。
こんなものも、人との比較でしかない。

ヒエラルキーの最下層、陰キャの前田が、
好きだからと言う原動力だけで映画を撮っている。
映画監督になんてなれなくても。
だが桐島が、去っても
彼だけが動揺することもなく自分軸で生きている。

こんな価値観の揺らぎを、
ジェッツ去った後に感じてもらえたら本望である。

私は、今そんな価値観の揺らぎを
一足先に体感している。

「引き際」ってのは、つくづく重要だと思う。

山口百恵、上岡龍太郎、島田紳助。

そんな引き際の美学に憧れて、
幸せに暮らすことを目標に私は、
彼らの前から消えるのだ。


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