133万分の1のTANAKA

6歳男児のママ。フルタイムの仕事と育児と家事をほぼワンオペでやってきたが、病気で180…

133万分の1のTANAKA

6歳男児のママ。フルタイムの仕事と育児と家事をほぼワンオペでやってきたが、病気で180度価値観が変わる。2019年に乳がんと診断。手術を経て、ステージ1。ホルモン治療中に適応障害になり、休薬。人生を問い直し中。結婚して全国で133万人(全国4位)いる田中姓になる。

最近の記事

「マミートラック」に潜む複雑性

私は、ほぼフルタイムで勤務しながら7歳男児の育児をワンオペでこなすワーキングマザーです。夫が単身赴任状況で、かつ、両親も近くにいないため、シッターさんをお願いしながら、なんとか一人でやり繰りしています。 高齢出産のため、それなりの年齢になっており、管理職(マネージャー)を視野に働くように上司から面談で度々言われてきました。 しかし、仕事と家事、育児で目の前のことに必死で、通常の仕事すらままならないのに、管理職なんてとんでもない!という思いがそのたびに頭の中で広がります。そ

    • 「鬼滅の刃」の人気に希望を見出す

      「その境遇はいつだって、一つ違えば、いつか自分自身がそうなっていたかもしれない状況。俺は運よく人間でいられたけど、二人とも鬼になっていた未来もあったかもしれない。」 先日まで放送していた、「鬼滅の刃~遊郭編~」の第10話を見ていて、主人公の炭治郎が敵である鬼の首を斬ろうとしているときのこの言葉を聞いてハッとしました。 下記のツイッターの投稿にもある、左側にいる主人公の炭治郎と妹の禰豆子(ねずこ)と、右側にいる鬼の兄妹。左側は「善」で右側が「悪」ですが、一つ違えば、紙一重で

      • 私のミッション:「エンパシー(empahty)は学べるか?経験せずに他者をどこまで理解できるか?」

        このnoteを書き始めたのは、これまで自分の中に閉じて書いてきた5年日記が終わるタイミングでした。 2年前に乳がんの告知を突然受けたとき、当時4歳の息子を残して自分が死ぬことを本気で覚悟しました。これまでの自分の人生を振り返って「本当に大切なものを見失ってきたのではないか」と自分の人生を問い直したことは重要なターニングポイントとなりました。 自分の人生を振り返って気づいたことは、これまでの経験を通して、正しいとされてきたことが実はそうではなかったことが多いということでした

        • 「回復した」とはどういうこと?

          前回、ホルモン治療の副作用で適応障害と診断された私が回復してきた(頭の中の霧が晴れた)ことを記事に書きました。 いまは睡眠導入剤を飲まなくても眠れるし、以前のように「考える」ことがまったくできない、ということは無いので、回復しているのだと自分でも思います。 でも、いつ逆戻りするか分からない不安と、「回復した」というのはどういうこと?と思うときがあり、この病の難しさを感じます。 昨日、料理中に手に火傷をしてしまい、すぐに冷やしたのですが、火傷した個所は明らかに赤紫色に変色

        「マミートラック」に潜む複雑性

          頭の霧が晴れた!適応障害になって気づいたこと

          適応障害のため、乳がんホルモン治療を休薬乳がん全摘手術後に服用していたホルモン剤・タモキシフェンの副作用で適応障害に陥った私が、今年の1月中旬からタモキシフェンの休薬を開始して約半年。 医師からは、薬が身体から抜けるまでに1か月以上はかかると言われていましたが、私の場合は自分の頭(思考)がクリアになったと感じるまで5カ月かかりました。正確にいうと、後述するようにホルモン治療薬(タモキシフェン)をストップしたことだけが要因ではないと思うのですが、5月に入って明らかに、霧が晴れ

          頭の霧が晴れた!適応障害になって気づいたこと

          乳がんのホルモン治療の副作用と休薬から1か月を経て思うこと

          2019年7月に乳がんと診断され、その翌月に左胸全摘手術後、同年10月1日からタモキシフェンというホルモン剤の服用を始めてから1年3カ月。 その間、自分の身体の状況を一言でいうと「一気に老化がすすんだ」感じで、徐々に自分の身体と頭をコントロールできなくなっていきました。 昨年末からあまりに副作用がひどくなり、今年の1月16日から休薬しています。私個人のケースとなりますが、副作用の詳細と、休薬から1か月を経た体調を、どなたかの参考になればと思い、つづります。 私が最初に副

          乳がんのホルモン治療の副作用と休薬から1か月を経て思うこと

          「どん底に大地あり」の意味を噛みしめる

          少し前まで、私のようにステージ1で比較的早期と言われる乳がん患者が、自分の経験を発信しても意味があるのか、疑問に思っていました。もっと大変な治療をしている人はたくさんいます。抗がん剤に比べると私が行っているホルモン治療は副作用も少ないと言われます。ホルモン治療を開始してから体調不良に陥り、日々、涙している弱い自分。 でも、そんな弱い自分だからこそ、気づくことがあるし、発信できることがあるはず。諦めることや途中で立ち止まることだって、勇気が必要です。 これまで、果敢に病に立

          「どん底に大地あり」の意味を噛みしめる

          人間の弱さを知る --- 育児、仕事、乳がん、家族 --- 5年日記の終わりのその先

          2020年12月31日に、5年日記を書き終えました。息子を出産してから、育児休暇中に毎日ミルクの時間、オムツ交換からお昼寝の時間まで細かな育児日誌をつけていた私を見て、職場復帰前に夫が買ってくれたものです。毎日追われるように過ごしてしまい、何をしたかも覚えていない生活になるのが怖く、強迫観念にかられてつけていた育児日誌。 その続きとして、息子が1歳を過ぎた2016年1月1日からつけはじめたものですが、図らずも、この5年の間に人生を大きく変える出来事があり、毎日5行程度の記録

          人間の弱さを知る --- 育児、仕事、乳がん、家族 --- 5年日記の終わりのその先