見出し画像

かつての美しい景観を取り戻す!!

福井県・越前岬周辺は、日本水仙の三大群生地として知られます。
日本海を眼下に見下ろす高台に点々と白い花を咲かせる光景は見事で、重要文化的景観にも選定されています。

日本の棚田100選にも選ばれている梨子ヶ平千枚田水仙園はとても美しい「お花の棚田」です。水仙畑の向こうには日本海も眺められます!

しかし近年、高齢化に伴う担い手不足や、シカなどの獣害が深刻化。大型台風など自然災害も相次ぎ、畑の維持・再生が重い課題となっています。
本来はもっと水仙で埋まっているのですが、ここ近年は獣害などでまばらに…

気候変動のためなのか、かつてはないほどの台風の到来、そして大雨などによる土砂崩れ。そして、北陸地方には、ほぼ生息していなかったはずのニホンジカの北上。

特に獣害が深刻で、わずか数年で畑が荒らされることが多くなり、お花の勢いが無くなってしまっています。
一生懸命に手入れをしている水仙が掘り起こされたり食べられたりすると、がっかりするそうです…。でも、動物たちには罪は無く…。難しいですね

そして、近年、高齢で辞められる方も多く。
手入れがされない畑は、ちょっとした隙に雑草などに侵食されてしまい荒れてしまいます。

福井の冬の風物詩として多くの人を魅了してきた水仙の花畑。海岸線に立ちはだかる断崖絶壁の上を、青い海に向かって白い花を点々と咲かせるその姿も、一部となってしまいました。

そこで、越前岬周辺地域の地域創生事業を企画・運営する「MISAKI CREATORS(岬クリエイターズ)」様が、水仙の花畑を維持・再生し、未来へつなぐ新プロジェクト「MISAKI 未来農園」を2023年夏に立ち上げられました。

この地域や越前水仙に未来の可能性を求める方を福井県だけでなく全国から広く募集され、次々と個人、企業、スポーツチームが参加されて、一緒に畑を再生し、草を刈り、球根を植えてられています。

取材させていただいて、驚いたのは、規格の厳しさ!!
写真のように葉に白い班模様がありますが、かつてはこれだけで市場に出せなかったそう。

ほかにも葉の数、色、茎の長さ…とても厳しい基準が。8割!!も市場に行けなかったそうです。今はJAさんと協力して、「水仙」という新基準を設定してもらい、市場に出せるようになりました

越前水仙の絶景と水仙を再び!そして地方を元気にしたい!
という岬クリエイターズさま。

甘い香りの水仙たちで埋め尽くされていた、かつてのように。
花畑を再び!!

私たちスマイルフラワープロジェクトも「MISAKI 未来農園」を応援します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?