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リハビリ専門職や医療福祉支援職向けの「リハビリを神ゲーに!」講演の開催報告

 2023年2月10日(金)夜、デジリハ主催のリハビリ専門職や医療福祉支援職向けのオンライン講座でお話ししました。90分。後半のグループワークには10数名の方が参加しました(Youtubeでの聴講のみには20名以上の方が参加、動画は申込者限定で1週間公開予定)。
 
申込サイト
https://digirehaseminar0210.peatix.com/

デジリハHp
https://www.digireha.com/
 
講演はゲーミフィケーション要素を取り入れた、聴講者との双方向で行いました。
導入はこんな風です。
 
問いかけ1:「今日も患者さんがリハビリ拒否…」「自主トレがなかなか定着しない…」
みなさんのご経験は?
1. よくある
2. たまにある
3. あまりない
※チャットでお答えください
 
問いかけ2:「今日も患者さんがリハビリ拒否…」「自主トレがなかなか定着しない…」
「そんな時、あなたは、どうしますか?」
※チャットでお答えください
 
問いかけ3:あなたは、どういう時にモチベーション(やる気)が上がりますか?下がりますか?
仕事、家事育児 など
 ※チャットでお答えください。
 
ゲーミフィケーションとは、
身の回りのこと(今回はリハビリ)に、ゲーム要素を入れて、人を楽しくやる気にさせること。
特徴は、楽しいモチベーションメソッド。若い世代との親和性が高い(高齢者にも使える)。
 
デーミフィケーションデザインの3要素とは、
(1)    能動的な参加
○ 人は、能動的な参加 が好き
× 人は、強制的な参加 が嫌い
→どうやって、「能動的な参加」と思わせるのか?
•                明確なゴール、選べる手段
•                あなたが主人公(選択できる)
•                魅力的なストーリー、かっこいいキャラクター
(2)    達成可能な目標設定
・・・
(3)    称賛の演出
・・・


その後は、リハビリや高齢者リクリエーションの2つの動画を見せながら、聴講者にゲーミフィケーションデザインの3要素がどこに入っているかを、チャットで答えてもらいました。

動画から参加者に見つけてもらう

 
動画 リハビリ支援ゲーム「起立の森」
https://www.youtube.com/watch?v=1sgYfiHBk5c&t=12s
 
動画 全国に広がる、健康ゲーム指導士!
https://www.youtube.com/watch?v=KxS5wpLcN1w
 
チャットに書かれた内容から、聴講者が、それぞれの試みのどこに、ゲーミフィケーションデザインの3要素が入っているかを見つけられるようになったことが分かりました。すばらしい。
 
 
次は、3つの課題を選んで、グループワークに挑戦です。
講演を聞くだけではなく、能動的にグループワークで意見交換する、発表するなどを通して、より深い学びになるように工夫しました。

Team ① お子さんとのリハビリ中。集中力が持続しないのか1つの活動がなかなか続かず、すぐ飽きて別の活動に移ってしまう。本当はもっとじっくり取り組んでほしいのに…
 
Team ② 外来リハビリの利用者様。自宅での自主トレーニングを指導しているがなかなか定着しない。ご本人は「次は頑張ります」というんだけれど…
 
Team ③ 離床拒否の方へのリハビリ。廃用予防のために少しでも運動機会を持ちたいがご本人はベッドから離れようとしない。なんとか車いす乗車を促すのが精いっぱい

ヒントを配布

テーマごとに分かれてのグループワークでは、参加者が実際の業務やかかえている課題に、それに対して行っている工夫が紹介されました。「さすが」と思ったのは、すでに患者さん・利用者さんの一歩目や継続をうながす様々な仕掛けを使っていることです。私からみてすばらしいゲーミフィケーションデザインだと思える、「利用者が能動的にリハビリに取り組む工夫」が、そのあとの全体発表で紹介されました。1チーム2分。

事後アンケートの「今回のウェビナーで学んだこと、印象に残ったこと」より

・リハビリを思うようにやってくれないと思うことがありましたが、やってもらうリハビリではなく、患者さんがやるリハビリというように、いかに主体性をもって取り組んでもらえるように提供するかが重要だと学ぶことが出来ました。

・先生の講義を元に、グループで意見交換したことで講義内容を再度考えるタイミングになり深まりました。

・みなさんがリハビリ介入での難しさを感じている中で、どう能動的参加に結びつけているのか、いろんな経験談から学ぶことがありました。能動的参加から、達成できる目標、賞賛が今回の気づきとなりました。

・強制的な参加は嫌

・患者様の意欲の引き出しかたについて悩んでいましたが、講義やグループワークを通して色々な方法を学ばせて頂きありがとうございます。

・患者様の好きな活動での成功体験を通してステップアップのお手伝いをすることを今までも意識して居ましたが、講義でその重要性について再確認することができました。市販のゲームを利用するというアプローチ方法も勉強になりました。
グループワークでは自己記録の更新に目を向けたり、生理現象を利用して運動を促したりと具体的な例を提示しあえたことで明日からの臨床のヒントになったと思います。
大変参考になるご講演をありがとうございました。

貴重な感想ありがとうございました。

「リハビリを神ゲーに」にする冒険。実践された参加者さんの報告をお待ちしています。

(おわり)

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