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ゲーミフィケーションで地方創生アプリを制作~井桁屋、熱中日和

 こんにちは。ゲーミフィケーションデザイン賢者Lv98のきっしーです。

地方創生をゲーミフィケーション要素が入ったアプリで行う試みが流行り始めました。
以前はご当地ゆるキャラが流行りましたが、近頃は少々飽きられてきています。それに代わりご当地アプリで町おこしということです。

ほとんどの人がスマホを持っている今の時代、自分たちの住む町が舞台のゲームが遊べたらメチャメチャ楽しいですよね。ポケモンGOみたいにチェックポイントを回ったりする。それにより今まで知らなかった我が町の魅力スポット、歴史や文化を知ることができる。

インタビューで直接お話を聞けた、2つの会社の事例を紹介します。

地元を舞台にしたRPG


 一つ目の事例は、地方自治体を舞台にしたRPG(ロールプレイングゲーム)を作っている会社です。自分の住んでいる町を舞台に、ドラクエのようなPRGが繰り広げられます。そして町の歴史や文化もゲームの中に登場する。

すでに4作品がリリースされています。舞台となっているのは、歴史のある町・地域が多い様です。

「さいたま市RPG | ローカルディア・クロニクル」(2017)
https://www.saitama-rpg.info/

「行田創成RPG | 言な絶えそね」(2018)
https://www.kotona-taesone.com/

「淡路島日本遺産RPG | はじまりの島」(2019)
http://kuniumi-awaji.jp/rpg/

「佐倉市サムライRPG | 天倫の桜」(2020)
https://tenrin-sakura.jp/


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 例えば、私の故郷・兵庫県にある淡路島を舞台とした「淡路島日本遺産RPG | はじまりの島」。淡路島は、知る人ぞ知る古事記に書かれている「はじまりの島」なのです。

淡路島日本遺産RPGとは
淡路島日本遺産委員会において制作し、淡路島観光協会において運営している、淡路島を舞台にしたロールプレイングゲームです。 2019年4月6日よりリリースを開始しており、スマートフォン等でお楽しみいただけます。(中略)
淡路島の史跡や施設を実際に訪れてGPS配信をすることで、強力なアイテムを入手可能!
淡路島内の実際の店舗等で使えるクーポンをゲーム内で配布!クーポンをゲットし、お得に淡路島観光を!

 これらのRPGアプリ制作で、地方創生に取り組む・高久田洋平さん(有限会社井桁屋代表取締役)に話を聞きました。
http://www.igetaya.info/

最初の「さいたま市RPGローカルディア・クロニクス」は、自治体からの依頼ではなく自主制作。地元さいたま市民の市への興味関心が薄いことを知って、ゲームで興味関心の喚起をしたいと思い制作した。

ゲームに盛り込んだ、位置情報を利用することで観光誘致に繋がる点。地域店舗のクーポンを配信することで店舗の活性化につながる点。が評価されてさいたま市ニュービジネス大賞を受賞。その後、他の自治体から地域創成アプリ制作の依頼が来るようになった。

自身が歴史好きなこともあって、ストーリーには多くの民話伝説を取り入れている。

今まで年1本ペースで制作してきて、今は来年リリースの次回作を作っています。

(参考記事)
地方創生PRGの可能性  有限会社井桁屋代表取締役・高久田洋平さん 埼玉県さいたま市の地域活性化を考える勉強会 第11回
https://www.city-saitama.jp/2018-03-04/

【速報!】
10/23(金)夜オンラインにて高久田さんの講演会が開催!
イベント名「ゲーミファイ・ネットワーク第12回勉強会(オンライン)」 Twitter #ゲーミファイ
講演者 高久田 洋平氏(有限会社井桁屋代表取締役)
講演タイトル 「ゲーミフィケーションで地方創生アプリを制作!」
申込ページはこちら↓↓
https://peatix.com/event/1654754

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埴輪を学ぶアプリ

 2つ目の事例は、群馬県の埴輪について楽しく学べるアプリを作っている会社です。実は、古墳王国群馬県の古墳を巡るのが、今の私のマイブームなのですが、それをきっかけに知りました。たまごっちみたいに色んな埴輪キャラの世話をする、埴輪や古墳のクイズにも答えます。

「群馬HANI-アプリ~群馬の埴輪を育ててオリジナル古墳をつくろう!」(2020)
https://www.pref.gunma.jp/03/c42g_00120.html

平成30年度に実施した埴輪の人気投票「群馬HANI-1グランプリ」や綿貫観音山古墳出土の埴輪の国宝答申など、本県から出土した埴輪への関心が高まっていることから、埴輪について楽しく学べるアプリを制作しました。(中略)
県内32か所の博物館及び東京国立博物館(本県出土埴輪を多数所蔵)に行くと、お友達埴輪をゲットできます。

 こちらを制作した花井直人さん(有限会社 熱中日和(ねっちゅうびより)代表取締役)にも話を聞きました。
https://netsu.co.jp/

メインはゲーム開発会社で、地方創生アプリは初制作。群馬県は「ぐんまのやぼう」というゲームがあったためかアプリ制作には積極的だった。元々は子供ターゲットを狙ったので、かわいい埴輪キャラの育成ゲームにしましたが、埴輪女子も結構やってくれているようです。

 それぞれの地元を舞台にし、地図・歴史・文化や名産をアプリに組み込んで、ゲーミフィケーションでプレイヤーを惹きつける。
加えて、スマホのGPS機能で、位置情報を使った遊びができるようになり、ゲームを通してプレイヤーが地元を巡ることにより新しい魅力スポットに出会える。
こんなアプリを中核とした、街おこしイベントがこれからはますます流行っていくと予想しています。
(おわり)


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#ゲーム要素 #モチベーションアップ
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#井桁屋   #熱中日和

執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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