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プログラミング学習の挫折をなくしたい!~会員11月勉強会報告

 こんにちは。「世界を神ゲーに。」するゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。

 11/16(木)20時より、オンラインZoomにて、日本ゲーミフィケーション協会会員向けの月例勉強会を開催しました。テーマは「プログラミング学習の挫折をなくしたい!」。話し手は、じょーさん。
参加は会員8名で、時間は1時半ほどでした。

●前半は、じょーさんより、お話し。

テーマ:プログラミング学習の挫折をなくしたい!
課題:挫折率90%であるプログラミング学習。テキストプログラミングの壁がある。
挫折理由は3つ:
 ①エラー内容が難しい
 ②ゴールが見えない
 ③概念を理解するのが大変
解決提案:より楽しく学べるように、「プログラミング×RPGブラウザゲーム」サンプルを作った。
学習内容や取り入れたゲーミフィケーションの要素を紹介しながら、皆さんに体験プレイしてもらい、いろんな意見を頂きたい。

Attack(); と入力
コマンドが発動して、敵を攻撃


参加者より紹介された参考サイト:

・コードレビュービンゴ
https://ppg.paiza.jp/code_review_bingo

・hackforplay
https://www.hackforplay.xyz/
https://www.ipa.go.jp/archive/files/000052826.pdf

・エンジニア騎士とクエリの魔女 - Paiza
https://paiza.jp/code_and_sql/

・CSTA Standard K-12
https://csteachers.org/k12standards/interactive/
など

最後に集合写真

●参加者の「今日の学び・印象に残ったこと

・プログラミング学習に挫折する要因は、プレゼンテーションで言われてた通りのポイントが確かに多い印象だった。解決策として出されてた、エラーに対する丁寧なアドバイスや、わかりやすい説明など実装されて良いと感じた。
・RPGゲーム仕立てなのは、面白さとプログラミングとの相性も良く、説明をしていきやすい。わかりやすさ、テンポ感、楽しさ(わかったできた時の爽快感や、気づきを得た時の納得感など)を磨き込んでいくと良い教材になる。
・ターゲットを決めると目的と課題と作る範囲が明確に定まる。そこからゲームや物語的な伝えやすさと魅力の肉付けもしやすくなると思う。
・1つの目的を達成するためにプログラミングの手段は色々なやり方もあるので、そういうのをゲームの攻略談義みたいにワイワイ話せたりすると一人でやるものではなくて、学校などでみんなで取り組むのに面白さや楽しさがさらに広がるとも思いました。

・対象者を決める事は本当に大事なんだなと感じました。このゲームの場合、プログラムの難易度とキャラデザの両方を対象者に一致させなければならないのでかなり作成の難易度が高いなと思った。しかし、ゲーム部分さえ確定させてしまえば、キャラデザを変えるだけで対象者を簡単に変更することも可能なのかなと感じた。
私の作っているプログラミング学習ゲームと、目指す方向性は同じなので頑張って頂きたいです。

・学ぶこと全般に言えることかもしれませんが、モチベーションが維持できないというのは大きな課題です。
まず学ぼうという気持ちがあること、継続的に学んでいこうと思えること、段階や期間などここまでは達成したい(例えば資格をとりたいとか)とかある程度の前提条件がそろっていないと維持する前に挫折してしまいそうです。そういった中で「プログラミング」を学ぶためのモチベーションを保つ、ゴールをつくるという点で今回ご紹介いただいた取組はとても素晴らしいと思いました。
・もし可能であれば「プログラミングを学ぼう!という目を向けるキッカケ」であったりそもそもの動機付けのようなところにも利用できると活用の幅が広がるのではと思いました。(例えば目を引くデザインや、そもそもの話題性、あとは興味がない人でもまず手を出せるチュートリアルの手前のレベルの物語があるとか)
・「プログラミング学習の挫折をなくしたい!」という熱意は全編通してすごく伝わってきました。とくに挫折につながる原因としてあげられた”エラーが解決できない”については、それこそ仕事とかよっぽどのことがないと投げ出したくなるだろうなと思った判明そこを丁寧に解説して、解決に導いてくれるのであれば、モチベーションをがくっと落とすようなことも少ないだろうと納得でした。
・ただあるあるだけをカバーするにしても、かなり大変になりそうなきもするので、例えばAIさんに手伝ってもらうとか動的に判定できるようにする仕組みを活用して快適にゲームを楽しめるようになるとよりいいのかなとも思いました。

・元プログラマーとしては、プログラミング学習はつまづきやすいことには激しく同意します。
テキストプログラミングの課題、1.エラー内容が難しい 2.ゴールがみえない 3.概念を理解するのが大変 も同意。提案の”プログラミング×RPGゲーム”にも同意。
プロト版の先は、ターゲットを絞って開発を続けると、良いと思った。
今のゲームぽい内容だと、小中学生向けの「初めてのテキストプログラミング」がターゲットとしては一番近いかと。ターゲットはある程度ニーズがあって、検証可能な場があるものを選ぶのが良いと思います。

(プログラムやったことない人の意見)
・キャラがめちゃくちゃ魅力的! バトルもドラクエみたいで楽しかったです。そもそものプログラミングがわかっていないのですが、それでもゲームは魅力があると思いました。目的、到達地点が明確になれば、私でも頑張れそう、と思いました。
・これからは、子供達が必須でプログラミングを学ぶ時代です。初心者向けのプログラミング教材は絶対に必要だと思うので、是非是非いいものを完成させてください。私も挑戦してみたいです。

(プログラムやったことない人の意見)
・入会して初めて勉強会に参加しましたが、今回のプログラミング×RPGという考えは面白そうだなと思いました。
中学生の長男がゲームプログラマーになるのが将来の夢と小学生のころから言っているのでターゲットを絞るという大切さとプログラミングを全くわからない人の為の導入(チュートリアル)、敵を倒すテンポ、ゲームの最終目的の設定、ポリゴン等データ容量などゲームを作るうえでの重要事項がとても勉強になりました。
・あと、小中学校のWi-Fiは市区町村で決められているセキュリティーでブロックされるか何かで、見れるサイトと見れないサイトってのがあるらしいと息子談。
もし、今回のようにWEB上で遊ぶタイプで学校でも試したいという場合は、テストプレイしてもらう学校のWi-Fiセキュリティー等確認した方が良いかもしれません。かといってダウンロードも自由にはさせてもらえないところが多いです。

(プログラムやったことない人の意見)
・プログラミング未経験者です・・・。Stage2をクリアするのに5分かかりました・・・。何回か間違えてヘルプを見ながら解いてやっと理解できました。間違えて覚えさせるのは大事ですね!モチベーションがある程度ある人にとってはかなりハマるのではないでしょうか?小学生や中学生には少し難しい気も・・・。
今日も朝までプログラミング(スクラッチ)にはまっている子がいて、プログラミングしたものが動くようになると、自然にその子の周りには人だかりができていました。
じょーさんのように、プログラミングに対して、きっかけを与えてくれる人がいたり親しみやすいゲームがあったりする環境って幸せですね!みなさんから紹介していただいたサイトも参考になりました。

●話者の「今日の学び・印象に残ったこと

 みなさま、貴重なご意見を誠にありがとうございました!!!皆様のおかげで、次にどんなことをしていこうかが見えてきました。こちらの意見を宝に、開発を進めていきたいと思います!
あの後改めて考えたところ、対象は「初級者の小学生後半~中学生」にしようと思っている次第です。
これからは色々とテストプレイをしてもらいたいと思っているため、テストさせてもらえそうな環境について、ご相談に乗っていただけると幸いです。。!

以上、有意義な勉強会になったようです。

当日参加できなかった会員のため、1ヶ月間動画を公開しました。12月は、オンライン忘年会を予定しています。

前回記事: ゲーミフィケーション・デザインカードを制作中。意見募集!~会員10月勉強会報告
https://note.com/jgamifa/n/n4ca4e02396b4

(おわり)

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執筆:日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者 きっしー(岸本 好弘)

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