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「多様性を考える」株式会社ヘラルボニー様 第9回ミッション研修レポート

私たちJPTは「障害の有無に関わらず、全ての人が対等 (parallel) で、社会的意義を感じながら持てる技術 (technologies) を発揮して働ける社会の実現」をミッションに掲げています。

社会への視野を広げ、ミッションを身近に感じることを目的に開催している「ミッション研修」の第9回目をオンライン開催にて実施しました!

(執筆:JPTミッションパートナー mayuko) 


株式会社ヘラルボニーとは?

今回は、株式会社ヘラルボニー 経営企画室・ウェルフェアチーム・マネージャーの神 紀子様をお迎えして、ミッション研修を行いました。
ヘラルボニー様は知的障害者のアートを扱うアートエージェンシーとして、社会の様々な方・場所へアートを届けている企業です。

・会社HP https://www.heralbony.jp/
・TED動画(15分程度) https://www.youtube.com/watch?v=s-N9Sj_Zu24
・ICF記事 https://icf.mri.co.jp/information/information-7255/

ゲストスピーカーの神様は、海外留学のご経験にて、世の中の理不尽やご自身のアンコンシャスバイアスに直面したことから、ソーシャルビジネスの世界に身を投じ決意。
ヘラルボニーのミッションに共感し、ウェルフェアチームの立ち上げと共に参画されたとのことです。

もちろん、会社を代表してヘラルボニー様のことをお話してくださっているのですが、神様ご自身のストーリーや、アーティストの方への思い、社会の考え方を変えていきたいという強い意志が詰まっていて、この方からお話を聞けたこと自体が貴重な機会だったと感じました。

DE&Iという考え方

昨今の社会状況の中でD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
企業の中でも多様性のある職場環境を推進するのあたり、様々な考え方を持つ人、バックグラウンドが違う人との協働・対話の重要性は益々増えています。

今回ヘラルボニー様と共有したのはD&Iをもう少し推し進めた、DE&I(ダイバーシティ&エクイティ&インクルージョン)という考え方です。
E=Equity=エクイティ=公平性 を指します。

人をサポートするにあたり、平等に支援をするのではなく、同じところに到達するために、それぞれに人にあった分の支援をする、という考え方です。

知的障害者の方が、それぞれの持つ”異彩”を発揮し、社会へ価値を届ける働くにあたっての環境をつくるにあたり、とてもこだわりと特徴を持ってビジネスを展開していらっしゃることが伝わってきました。

ビジネスへのこだわり:福祉の捉え方を変えていきたい

お話を伺っている中で印象的だったのが、社会的にも意義のあるこの取り組みを、ヘラルボニー様としてはあくまでもビジネスとして推し進めていきたいという点でした。

知的障害者の方が生み出した価値をアートを通じて社会に繋げ、正当な対価を持ってして知的障害者の方自信が稼ぐという構造を作る中で、福祉の捉え方を変えていきたいという思いを持たれているということを感じました。

そこは「障害の有無に関わらず、全ての人が対等 (parallel) で、社会的意義を感じながら持てる技術 (technologies) を発揮して働ける社会の実現」というミッションを掲げているJPTの考え方とも重なる部分があり、どんなバックグラウンドを持っていても働ける、まさに多様性の場づくりを実践されているのだと思います。

ヘラルボニー様やJPTなど、事業領域や取り組み方は違えど、様々なバックグラウンドを持った方が働くor稼ぐチャンスがある場所が増える・生まれていくことによって、働き方の多様性も広がっていくのだということを、今回の研修を通じて改めて確信しました。

参加者の気づきと発見

最後に参加者からの研修後アンケートのお声を少し紹介します。

<参加者の研修を経ての気づきや発見>

自分の特性はプラスになる可能性があることに気付きました。人と同じようにできるよう自分を縛るのではなく、その違いを活かす方法を模索していくという道もあるのだと思いました。

・今までは企業が所謂「社会の公器」として健常者を受け入れてきたように、今後はヘラルボニー様やJPTのような企業が健常者や障害者という括りを超えて、新しい社会の公器として機能していくんだろうなと感じました。

平等と公平の違いについてイメージで把握する事が出来た。また、どのような形でそれらを提供するのがいいのか、考える機会になった。

才能やビジネス、福祉、障害者雇用、教育や環境配備、国の姿勢など様々なことについて考えるとてもいいきっかけになった。

・障害者の特性を活かした新しい働き方だと思った。知の無知に対する勘違い、偏見をなくすために重要なことだと思います。


参加してくださった皆さま、ありがとうございました!



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