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就労移行支援員、障害者を雇用する企業側の人間になってみる

これからも今の仕事を続けたいのだろうか?
そんな自問自答を続けていた私は、就労移行支援事業所の支援員をしていました。

育休中にボランティアとして参加したJPTアンバサダーの活動で、
それに対する大きな気づきをもらえたので、振り返ってみようと思います。

アンバサダーってどんな活動をしてるの?
社会人インターンに興味があるけど、実際どうなの?
など気になっている方がいらっしゃれば、参考になると嬉しいです。

(執筆:JPTアンバサダーあやこ)

JPTアンバサダーに応募した理由

本業では精神障害者の就労移行支援事業所で支援員をして、
最低賃金・単純労働が多い障害者雇用の実情への疑問や
就職後のサポートに歯がゆさがあり、
障害者を雇用する側の企業の中に入ってみたいという思いがあり、応募しました。
ずっと人事の組織開発に興味があったので、業務内容も合致した点も大きいです。

ちょうどアンバサダー募集の会社説明会があり、
企業のミッションに大きく頷けたのと、
登壇された活動中のアンバサダーの方がとても楽しそうに働いている姿が印象的で、
仲間に入りたい!と思い切って応募してしまいました。

もともとは、他社ボランティアと比較して決めようと考えていたですが、
結局、他を見るよりも前に決めてしまいました。

活動前に不安、疑問だったこと

人事に興味はあったものの未経験だったので、どれくらい貢献できるか不安はありました。
担当業務が決まってからも、自分に活かせるスキルがあるかは正直心配でした。
そんな時に、活動中のアンバサダーの方から、
ボランティアだし、あまり貢献やアウトプットにこだわりすぎなくてもいいと、後押しがあって、やってみようと少し気楽に考えられるようになりました。

実際の活動で苦労したこと、その解消方法

1つ目は、苦手だと思っていた業務の自分なりの解消方法が見つかったことです。
企画や構想は苦手意識があったのですが、企画に落とすときは、フレームワーク等を使いながら考えをまとめていくことで、意外と自分でもできるかも、と変わりました。

あとは、早い段階で構想を相談をして、方向性が合っているか等を確認するようにしていました。
今思えば、苦手というよりは経験が少ない業務だっただけで、やり方がわからなかっただけかもしれないと思います。

2つ目は、育児と業務の両立です。
活動期間中は、毎週のように子供や家族が体調を崩す時期があり、思うように動けないジレンマがありました。
成川さんには都度報告をして、毎回快諾していただいていたのですが、
自分がやりたい事とやれない状況のギャップにモヤモヤするのが辛すぎて、
アンバサダーの皆さんに話を聞いてもらったりしていました。
(みなさん、とてもあたたかく共感してくださって、本当に感謝です)

業務のやり方も、1週間くらい前倒しで取り組むようにしたことで、少し余裕をもてるようになりました。
最後の大詰めの時期に子供が入院することになり、1週間ほとんど何もできなかったのですが、おかげで、精神的にも業務面でも、無事に乗り切ることができました。
(もちろん、子供も元気に退院できました!)

活動中、ありがたかったストーリー

1つ目は、得意業務&挑戦業務のどちらも実践&成功体験にできた点です。
得意業務は、社員さんとの1to1面談です。本業でも、面談はメイン業務の1つで好きだったので、楽しく取り組めました。
社員11名の方と個別で話したのですが、ほぼ初対面の私にも、業務からプライベートのお話まで、ざっくばらんに話してくださって、こちらが心地よさを感じてしまう、そんな時間でした。

一方で、挑戦業務は、企画・立案でした。
社員研修の企画をしたのですが、企画は今まであまりしたことがなく、0→1で考えるものは苦手意識があったので、ちゃんとできるか不安はありました。
苦手な分、相談したり、工夫したりしながら、慎重に進められたことで、
結果的に成功体験にできて、とてもありがたかったです。
今は、企画立案の業務も積極的に挑戦してみたいなと思います。

2つ目は、安心して挑戦できる環境です。
社員研修の企画~実施の一連業務を、ほぼメインで任せてもらいました。
初めに、成川さんから研修企画・実施の大きな流れを提示していただいて、
実際の細かい部分は自分でやるようなスタンスでした。
その中で、周りに相談しながら、自分なりに試行錯誤できたのも、業務全般をほぼメインで任せてもらえたことが大きかったです。

私の場合、サブの立場だと「初めての環境だし、初めての業務だし、、」と
なんだかんだメインの人の意見に従ってしまいがちなので、
中途半端でなくしっかり挑戦ができる環境があったのが、とてもありがたかったです。

活動で得られたこと

1つ目は、自分の強みに気がつけた点です。
対人スキルや計画の遂行力は、いままで強みと認識していなかったのですが、
本業を離れ、JPTで活動する中で強みになるかもしれないと感じました。
それは「業務としてできるスキル」「好きという価値観」の両面で強みだと感じています。

2つ目は、「障害者雇用の領域が好きだ」という気がつけた点です。
本業でも障害者雇用の領域で働いていて、「自分はこのまま障害者雇用の領域で働き続けたいのだろうか?」という自問自答をしていました。
それは、障害者雇用の実情に対する疑問と、障害のある人の人生の一部に伴走できる奥深さとの葛藤からです。

しかし、JPTでの活動を通して、法定雇用率ありきの障害者雇用が多いと感じる社会で、JPTのような考え方が広まったら、きっともっと面白い社会になるのではないかと、希望を持つことができました。
そして、障害者雇用の領域で働き続けて、そんな社会を近くで見てみたいなと思えるようになりました。いずれは、障害者雇用とか一般雇用とか気にしない社会になったらなと。

JPTでの活動を通して、今の仕事の領域がやっぱり好きだと気づかせてもらえたのが、一番得られたことかもしれません。

JPTへのメッセージ

はじめは、会社説明会を聞いて、衝動的に応募したのですが、
活動する中で、企業ミッションも、働く皆さんも、その働き方も、すっかり虜になってしまいました。

JPTのような考えが広まれば、社会はもっと面白くなると心底思います。
3か月の短い期間ですが、私にとっての挑戦と学びの場をいただき、本当にありがとうございました。

同じ障害者雇用の領域にいるので、これからもお付き合いは続くと思いますが、JPTのさらなる繁栄を、全力で応援しております。
これからもよろしくお願いします。

▼JPTでは、一緒に活動してくれるアンバサダーを募集しています!

▼あやこさんのアンバサダー期間の活動紹介記事


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