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JPT役員が語る!将来のJPTを担う人たちへ伝えたいこと ~CTOインタビュー第1回:CTO就任から今までを振り返って~

本企画では、2024年1月より前社長の成川さん、新社長の阿渡さんへのインタビュー記事を掲載してきました。
三人目の役員は、CTOの長尾さんにご登場いただきます!

                    (執筆:JPTアンバサダー ぽり)

全4回でインタビュー内容をお届けします。
-   第1回:CTO就任から今までを振り返って(本記事)
-   第2回:CTOが考える“面白さ”とは
-   第3回:JPT新体制と今後について
-   第4回:従業員のさらなる活躍のために

ー長尾さんがJPTに参画されてから1年が経ちました。参画の理由について、改めてお伺いできますか?

まず、日揮のデジタルトランスフォーメーション(DX)を今後きちんと進めていくのであれば、社内だけでは人が足りないと考えていました。自分ひとりでできることには限りがあり、スケールアップが難しいと思っていたので、リソース(=人材)を持っている人たちと仕事をしていく必要があるだろうと。これが1番の理由です。従業員を動員して活かしていけたら、DXを加速できると思っていました。JPTの従業員とは参画前から何人かと仕事をしていたので、スキルのある人たちとやってみよう!という気持ちで飛び込むことができましたね。
 
仲間を作って面白いことに挑戦できる集団や場所を手に入れられることも魅力に感じました。僕は自分の中に“技術面で押さえたい領域”を幾つか持っています。エンジニアとして今後くるだろう考えている分野があり、一人だとジョギングぐらいでしか向かえないところを、技術面でスキルのある人たちの中でやらせてもらえたら大きな船に乗って進んでいくことができるので、これも参加の決め手になりました。

ーCTO就任当初はどんな心境でしたか?

 これまで畑違いのエンジニア(配管設計)の出身だったので、CTOは「なんかカッコよさそう」くらいのイメージしか持っていませんでした(笑)そこで、流石にそのままJPTにジョインするのは危ないなと思い「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」という本を買い、CTOの項目を読んでみたんです。引用・要約すると、

・CTOは技術系の役職ではない。技術系のデザインをこよなく愛する人が楽しめる職種でもない
・CTOとは、その会社が現在の成長段階で必要としている戦略的技術幹部

と言ったことが書かれていました。

結局のところ、自分自身の目でJPTの状況を知り、そこで思った事(これやるべきだ!)を主体的に描いていければいいのだと解釈しました。肩書はなんだか凄そうですが、組織や顧客のためになることを一生懸命考えればいいのだと思えば、自分でも挑戦できるかな、やれそうだなとは感じていました。

ー実際にCTOを経験され、社内外でのCTOの役割について今の考えを教えてください。

 先ほどの引用を再掲しますが、「CTOとは、その会社が現在の成長段階で必要としている戦略的技術幹部」という軸ですべきことを考えています。この一文は結構真理だなと思っていて、状況によって同じ肩書でも求められる役割も責任も違うというのが僕の考えです。(つれない回答ですみません笑)

今現在のJPTで話をすると、「成果物」に向き合うことがCTOとしての最も重要な役割、社内外で求められていることだと認識しています。つまり如何に従業員に仕事を持ってきて顧客の期待値にあった成果を出すか、というところが僕の現在のフォーカスポイントです。「成果物」をもう少し要素分解して「営業(案件発掘・マッチング)」「従業員のスキル整備」「顧客信用(情シス)」「課題創出(新規事業開拓)」がキーワードとなって、具体的なアクションが日々行われています。僕は日揮グローバルにも足を置いているので、顧客の声を聞きやすい立場でもあります。顧客が期待している事、それをどう満たすかは、僕がこのポジションでいる間に整備したい内容です。

逆に「障害者雇用」という社会課題へのコミットは今までの所はCTOの役割ではないと考えてきました。もちろん従業員のみなさんと喋ったりお酒を飲んだりすることは非常に楽しくやらせてもらっていますが、「個人が健康であるための支援」もCTOの役割ではないと割り切っています。

なんだかドライに聞こえますが、人数が増えるほどこういった線引きをする必要があることをこの1年で学びました。JPT内には人事系の頼れる管理人員もおりますし、各自が役務を全うすればJPTという”組織”として様々なコミットメントが果たせると思います。
(僕個人の工夫としてはDiscord、TeamsチャットなどのITツールを駆使して気軽なコミュニケーションは取っています)

ー長尾さんご自身はこの1年間を振り返ってみて、どんなことを感じていますか?

 自分で言うのもなんですが、だいぶCTOが板に付いてきました。最初は肩書と実際にやることが自分の中で結びついていなくて、肩書だけすごい、という状態は嫌だなと思っていたのですが、最近は自分がCTOだと胸を張って名乗れるようになりました。CTOに技術力が必要かというと、そういう定義ではなく、技術力は従業員の皆さんが持っているので、それ以外の部分で自分が生み出せる価値を出せるようになってきたと思っています。

 やりがい、学び、大変さは挙げるとキリがないですが、「走りながら走る」感覚でここまで来ました。課題(やらねばいけない課題、やったら面白そうな課題)は無数に転がっていて、それらの優先度を見定めて拾い上げ実行に移していくことが出来ています。(自分は自己評価が甘いので「よく頑張っている!」と思っています)

当然一人では時間的に、何より能力的に限界があるので人を巻き込むことは意識しています。具体的な事例としては「情報システムチーム(以降、情シスチーム)」を立上げ、「みんなでつくる会議」で課題感を明確にしていくアプローチがあります。

過去のインタビューで、「今の最高技術責任者というポジションに対して自分が見合っているとは思っていません」と話していましたが、当初から自分はJPTと日揮グループのために役に立てるという自信はあったので、「外からみたCTOへの期待感」をつかめずにいたのが当時の発言背景かもしれません。

▼「みんなでつくる会議」、通称「みんつく会」についてはこちら
社内情報リテラシーを高める取り組み、「みんつく会」について|日揮パラレルテクノロジーズ公式note

▼長尾さんの過去のインタビュー記事はコチラ
新役員が語る!JPT参画の経緯と今後の抱負|日揮パラレルテクノロジーズ公式note
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長尾さんはCTOという未知なるチャレンジの中でも、冷静に自分の役割を見極め、柔軟に対応しながら充実した1年を過ごされたようです。長尾さんが胸を張ってCTOだと言えるようになったのはなぜなのでしょうか?

誰にも負けない長尾さんの強みについて、次回お聞きしていきます!

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