残業拒否してません
「みなし残業」とは何でしょうか。
簡単に言うと、給与に相当の残業代をあらかじめ加えて支給しましょうという制度です。
個々の業務の内容を見て、「多分これくらいの残業は毎月発生するから、その分の残業代は先に支払いますよ。でももしそれ以上の残業が出たら、別途申請してくださいね。」という意味合いです。
みなし残業制度自体は昔からあったかもしれません。
個人的にはコロナ禍で在宅勤務者が増え、在宅中の残業時間が不透明になってから聞くようになったイメージがあります。
私はこの「みなし残業」について何をグチっているのか?!
「残業代もらっているよね?」の圧力
2023年4月に葬儀会社に転職した。
仕事内容は、通夜や葬儀、法要の進行内容を組み立てて実施することです。
お客様やお寺様との打ち合わせはもちろん、祭壇の設置、司会進行、火葬場への付き添い、後届けなど、お客様が安心してお式を挙げられるためのあらゆることが仕事内容に含まれます。
通夜ふるまいの後故人さまと一緒にお泊りされたいという希望への対応があると、自分の帰宅時間が遅くなる。
母一人子一人の我が家。私の不在中に子どもが火事を起こさないだろうか、強盗が入らないだろうか、急病にならないか等心配は尽きない。
私がいても防げない災害もあるだろうが、私が助けられる命もある。
支店長と話して、子どもが少なくとも中学校を卒業するまでは通夜業務を遠慮させてもらうことにした。
帯同させていただいている先輩たちにも、移動時間などに「母子家庭で…」という話をして、あまり長い残業はできないと話している。
間違えないでほしいのは、残業しないと言っているわけではない。
子どもが安心して暮らせる住環境を育てるのは大人の役目である。
午後9時10時それ以降の遅い時間に大人が家にいないのは、子どもが育つ環境としてよろしくないと思っている。
少なくとも子どもが中学校卒業するまでは。
「みなし残業」とは「残業をやってもやらなくても同じだけ給料を支払います」という制度のはず。
それが上司の都合の良いほうに拡大解釈され、
「残業代もらっているよね。だったら文句言わないで残業してください!」
「中学生はもう大人なんだから、放っておいても大丈夫だよ。会社を優先してくれ!」
あからさまに言われたわけではありません。
このような圧力を肌で感じる状況と、その状況に違和感を訴えるのは、おかしいことなのでしょうか。
子どもが家で死んでしまったら、責任を取ってくれますか?
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