インバウンド×インフルエンサーのキラーコンテンツはこれ!...だと思う
みなさんこんにちは。中国は来年になりそうですが、遂に今月からインバウンドが戻って来そうです。
さて、今日はインバウンドを盛り上げるコンテンツは何か?というお話をさせていただこうと思います。以下NewsPicksでのDMM亀山会長との対談から、一部を詳しく紹介します。
既に発表されている観光庁の予算要求の中には以下のような記述があります。
特に地方部への誘客というものが課題でもありますし、中国のSNSを見ていても、基本的にKOLと言われる在日インフルエンサーは関東圏に集中しているため、情報もやはり東京中心のものになりがちです。
とは言え、地方移住すると案件が一気に無くなってしまうという怖さもあり、インフルエンサーを東京からうまく引きはがす施策や、旅行客の目的地を東京にしない仕掛けが必要です。(東京はもう放っておいても人が来るw)
また、実際インバウンドを積極的に行っている自治体さんは何かしらの形でインフルエンサーを使ったプロモーションを行ったことがあると思います。ただ、名所や名物を中心に、1泊か2泊の旅程でインフルエンサーが訪れて撮影して帰っていく。これってどこまで意味があるのでしょうか?
表面的な、どのプラットフォームでも調べたらすぐ出てくるコンテンツをお金払って出してもらうのは、意味はないとは言いませんが、もっと良いお金の使い方があるのでは?と私は思い、以下の「インフルエンサー・イン・レジデンス(I.I.R)」を提案したいと思います。
何かと言うと、「そこまでフォロワー多くない、旅をしながら暮らしたいインフルエンサー」と「情報を世界に発信してほしい自治体」のマッチングプロジェクトです。
全体図は以下の通りです。
ホストとなる自治体が、インフルエンサー滞在用に宿泊場所や活動資金を提供し、数か月~半年くらいのスパンで受け入れ、ガイド役となるコーディネーターを配置します。アーティスト版の仕組みで既にひな形は出来上がってますし、外国語ができる人材を地域おこし協力隊とか活用して雇用すると良いかもですね!
インフルエンサーはその場所に一定期間住み、観光地を周るだけではなく、ローカルな日常を楽しみ発信します。地元の商店街に出かけたり、近所のおじいちゃんおばあちゃんと交流したり、地元の祭りに参加したり、近隣地域に旅行に行ったり、はたまたおせっかいなおじさんが野菜や魚を届けにきてくれて困惑したり…言葉がうまく伝わらない中で、異国の地日本での生活を楽しみ、記録し、その模様を逐一自身のファンに発信していきます。(まさにアーティスト・イン・レジデンスで起こっていることでもあります)
そうするとインフルエンサーの作る動画や生放送の核が変わっていきます。視聴者からすると…
「インフルエンサーがどハマりしたあのチャーハン食べてみたい」
「いつも魚を届けてくれるあのおじさんに会ってみたい」
「大好きなインフルエンサーが感動したあそこからの夕日を見てみたい」
複数カ月居るので、ファンは観光ではなく「暮らし」を追体験でき、インフルエンサーの手によって、なんてことないものにどんどんストーリーが付加されて行くのです。
そして半年も居れば思い出も沢山になって、最後の別れはウルルン滞在記よりも感動的なものになるかも知れません...!
そして、インフルエンサーの住んでいた住居は「聖地」となり民泊活用もできますよね?規模はちがえど、BTSの「IN THE SOUP」で彼らが滞在した別荘も聖地となり宿泊施設となっており、参考にもできます
さらに名物が生まれればコラボ商品として販売したり越境ECだってできる時代ですし、滞在中、コラボ目当てで日本のYouTuberや企業さんなんかも滞在している外国人に会いに行ってコラボすることだってできます!
今はまだ理想論の範疇を出ませんが、外国人が異国の地日本で紡ぐ物語を、関わる人みんなが盛り上げることで、その輪はどんどん広がっていく仕組みです。
そして地域ぐるみでインフルエンサーの募集をかけて、相思相愛の関係で入居初日から交流できれば、旅して生きていきたいインフルエンサーにとっては最高のスタートとなります。外国人は特に日本のコミュニティに溶け込むのに本当に時間がかかるので、ウェルカムムードは超大事です!
私が見たいのは、日本に外国人インフルエンサーが来る未来だけではなく、日本のインフルエンサーが世界各国に招かれて、現地の人に優しくされて、そこに住まないと得られない様々な情報を遠く離れた日本のファンたちに紹介してくれる未来でもあります。
世界各地にレジデンス施設ができれば、この輪はどんどん広がっていきます。そんな未来を、今とても作りたくて、以上のような話を公式な場でさせていただきました。
また書き足りないことも沢山あります。もっとお話を聞きたい!という方は、是非ご連絡いただければと思います。
自治体と、旅人と、そのファンたち含む関わる人が幸せになれる仕組みじゃないかなと、久しぶりにワクワクしています。
実現するための、人、資金、盛り上がりが欲しくてたまらない山下がお伝えしました!
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