カルテ15:霧の中

今日少し雨だったのですが少々霧の中にいる自分というのを頭のなかで幻視しました。

あの先行きの見えないあの感じが逆に世界から隔絶を与えてきて何故か安心する気がします。
といっても草っぱらのなかで先行きが見えないと本当の隔絶に実像が近いがゆえに怖いかもしれません。

集合住宅の中の霧が望ましい。
人間のためにつくられたというデザインから剥奪されたものが周りにあるとより隔絶感が増すからかなのか。
ほんの少し手が届く範囲が世界の全てというのは霧が包容力のあるぬいぐるみのようにのある無で包み込んでるからでしょうか。

斯様に感じるのは何となく今の自分の精神の有り様と関係ある気がします。

なんか短い神憑り的なお話でしたが、この新鮮な気持ちが冷めんうちに話してみました。

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