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11/10 ニュースなスペイン語 Pablo Casado:パブロ・カサド

パブロ・カサド(写真)といえば、国民党(PP)のリーダーとして、ほんの一年前は連日のようにマスコミに登場していた若き政治家だ。

現在の代表のアルベルト・ヌニェス・フェイホ(Alberto Núñez Feijóo)より、余程、未来を感じられた(少なくとも小生には、だが)。

しかし、当時「全面戦争(guerra total)」とも評されたある政変の末、リーダーの座を追われ、最近はめっきりメディアへの露出度も減った。事の顛末は、今年の2月18日、19日あたりの記事にまとめてある。

で、久しぶりにマスコミに取り上げられたらこのアリサマ……。

カサドは昨年12月、ガリシア州で開催された党大会で次のようなことを述べたとされている:

カタルーニャ州には、スペイン語を話している子供たちをトイレに行かせるなという指示を出している教師がいたり、校庭でスペイン語を話したからといって、ランドセルに石を詰められたという事例もある(en Cataluña hay profesores con instrucciones de no dejar ir al lavabo a niños porque hablan castellano y que a algunos alumnos se les ponen piedras en la mochila por hablar en esa lengua en el patio)」

カタルーニャで、スペイン語への差別意識が、一部の熱烈な独立派の人々の間に、大なり小なりあるにしても、こんな教師がいたとすれば問題だ。

しかし、公の場でこんな、真偽のほどが分からないような話を持ちだしたとしたら、カサドの無神経さの方が、絶望的に問題だ。

カタルーニャ州政府は昨年12月、この発言は虚偽である(mentir)とし、最高裁判所(Tribunar Supremo)に提訴(querella)した。

これを受けて、バルセロナの地方裁判所(Juzgado)は先日、侮辱罪(injurias)、誹謗罪(calumnias)、煽動罪(incitación)の疑いがある(supuesto)として、カサドに対して、年明けの1月30日、オンラインでの出頭を命じた。

裁判所は、同時に、国民党本部に対して、カサドが行ったとされる講演の全録音を提出するよう(aporte la grabación completa de la rueda de prensa)求めた。

国民党の政敵でもあり、カタルーニャ議会のポデモス連盟(grupo parlamentario de Unidas Podemos)の代表でもある、ジャウミ・アセンス(Jaume Asens)は、バルセロナ地方裁の決定を受けて、いち早く、以下のようにツイートしている:

カサドが語った、カタルーニャではスペイン語を話す生徒がトイレを我慢させられる、なんて、笑い話のようだが、実はこれは国民党が垂れ流す何百というデマのほんの一部。まぁ、裁判所はこの件について、責任を取らせようとしているわけだが(Puede parecer un chiste pero de entre los centenares de bulos del PP sobre la escuela catalana, uno de Casado decía que quien hable castellano tendrá que aguantarse el pis. Pues le han imputado por ello)。

まだ、カサドの容疑が固まったわけではないので、本人の言い分を聞いてから、ああだこうだ言うことにしよう。

写真はカサド。講演の中で「警察官のこどもたちは、教室で後ろ指をさされ、クラスに溶け込めていないそうだ(a los hijos de policías nacionales y guardias civiles se les señala en clase y se dice que no pueden estar integrados)」とも語ったとされる。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221109/juez-investiga-pablo-casado-presuntas-injurias-catalan-escuela/2408452.shtml