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8/12 ニュースなスペイン語 Fiebre de Nilo Occidental:西ナイル熱

ところ変われば、感染症も変わる――。

今日のサイト記事にはあまり日本では(いや、少なくとも小生は)聞かない感染症がふたつ載っていた。

ひとつはタイトルにも挙げた西ナイル熱。ウェストナイル熱とも言う。蚊(mosquito)を媒介して感染する。

症状(sintomatología)としては、多くが無症状らしいが、発熱(fiebre)や、重篤なケースでは脳炎を発症するらしい。

日本での国内感染例はまだ無い。

アンダルシア州のウエルバ県で84歳の女性が今年最初の人への感染例(primer caso humano)として報告された。入院はしているものの快方に向かっているという(evoluciona favorablemente aunque se encuentra hospitalizada)。

同県の保健局(Consejería de Salud)では今週から感染症監視調査(vigilancia epidemiológica)を実施しており、これが今回の感染症の検知に繋がった。

過去の記事を見てみると、スペインでは、少ないながらも、ほぼ毎年、この時期に西ナイル熱の感染が報告されていて、2020年には初の死者も出ている。高齢者に多いようだ。

6月8日の記事でも紹介したが、スペインでは蚊にかなり神経質になっている。やはり、こうした感染症が毎年起こるからだろう。

もうひとつがリステリア症(listeria)という感染症。感染すると、嘔吐(vómitos)や下痢(diarrea)、発熱などの症状が見られるという。特に妊婦(embarazadas)は用心したほうが良いという。

マドリード州を含む5つの自治州で販売されたスモークサーモン(salmón ahumado)からリステリア菌が検知された。

ただし、より多くの地域に流通した可能性がある(podría haberse distribuido en más regiones)ともある。

現在のところ、スモークサーモンを食べて感染した人がいたかどうかについて、関係機関は詳細を明らかにしていない(Las autoridades no han detallado por el momento si hay alguna persona afectada por el consumo del producto contaminado)。

写真はリステリア菌。

リステリア感染症と聞いて、語感が洗口液の「リステリン」と似ているなぁと思っていたら、リステリア菌もリステリンも、イギリスの外科医ジョゼフ・リスター(Joseph Lister(1827-1912))に由来してるらしい。

リステリンの方は消毒液の生みの父であるリスターに敬意を込めたという。

一方、リステリアは、特にリスターが発見者という訳ではないみたいたが、「記念して献名され」学名が付けられた。

出典
西ナイル熱
https://www.rtve.es/noticias/20230811/primer-caso-fiebre-nilo-occidental-andalucia-2023/2453866.shtml

リステリア
https://www.rtve.es/noticias/20230811/listeria-salmon-ahumado/2453876.shtml